式内社「板列神社」を合祀した丹後国分寺の守護神? 平安期の神像が重文
[住所]京都府与謝郡与謝野町男山178
[電話]0772-43-9012 - 与謝野町商工観光課

板列八幡神社(いたなみはちまんじんじゃ)は、京都府与謝郡与謝野町男山にある神社。岩滝の守り神とされる。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「板列神社(丹後国・与謝郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

平安時代、京都山科の小野曼陀羅寺を開いた仁海(951年-1046年)が創建したと伝わる。永承4年(1049年)に仁海が仏舍利を納めたという。御祭神は誉田別命息長足姫命

多少距離が離れているものの、丹宮津市国分の後国国分寺の守護神ともされる。丹後国の一国一社の八幡宮、いわゆる国府八幡宮は不明のため、当社が兼ねていた可能性もある。

式内社「板列神社」はもと当字西端の加舞満久に鎮座していたが、社殿が荒廃したので当社に併合し、それ以来、板列八幡と称するようになったとされる。

その御祭神が稻乃売神だろうか、現在は合祀されているようだ。式内社「板列神社」の論社は他に、稻廼売神を御祭神とする同町岩滝板列に鎮座する板列稲荷神社がある。また、稲崎神社が参考社とされる。

単に板列神社という場合、当社を指すことが多い。桜の名所である板列公園とともに森林浴、ハイキングなどのレクリエーションが満喫できるコースとしても知られる。与謝野自然風景10選の一つ。

非公開だが、当社には平安時代の木造女神座像2体が現存する。現在は国の重要文化財に指定されている。他に、狗犬・神鏡などの文化財を所蔵している。

現在の社殿は江戸時代後期の天保5年(1834年)再建によるもので、神明造りの本殿・拝殿・幣殿からなる。

明治6年(1873年)2月に村社に列し、明治43年(1910年)10月14日に神饌幣帛料供進神社に指定された。

境内には高良神社、稲荷神社・瑞若宮神社・三田神社などがある。

【ご利益】
厄災除け、五穀豊穣、大漁満足
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