天武朝の創建、義家・頼朝が戦勝祈願、伊達氏発祥と流鏑馬神事
[住所]栃木県真岡市中556
[電話]0285-82-3085

中村八幡宮(なかむらはちまんぐう)は、栃木県真岡市にある神社。御祭神は誉田別尊。参拝すれば、御朱印を頂ける。

飛鳥時代の白鳳4年(676年)、天武天皇の勅令により全国に建立された神社の一つとされる。下野国の一国一社の八幡宮、いわゆる国府八幡宮の一つともされる。

永承年間(1046年-1053年)に、源頼義・義家父子が前九年の役に際して石清水八幡宮に戦勝祈願をし、北関東に八社の八幡宮を祭祀し戦勝祈願をしたが、当宮はその一つとも。

八八幡(やはちまん)と称され、広く知られた。文治5年(1189年)、源頼朝率いる鎌倉軍は奥州遠征を行うが、当地領主中村宗村は当社に戦勝祈願して参軍。

それが成就して功を挙げ、奥州伊達郡(現 福島県)の地頭職を授かり、伊達に移住、伊達氏を名乗り、伊達氏の祖となった。

頼朝自身も当宮を崇敬、建久4年(1193年)には33丁の圭田を寄進している。頼朝が花押を印した簡札が現存している。

伊達家は、当宮を崇敬し押殿造替、屋根葺替などを行い、さらに数々の名品を奉納、それらは今日当宮の宝物として保存されている。

現存する拝殿は、室町時代の宝徳3年(1461年)ごろの木造建築とされる。当初は葦葺きであったが、昭和期に金属板葺きに切り替わった。市指定の有形文化財。

仙台藩5代藩主伊達吉村は元文元年(1736年)、参勤交代の帰仙の折、当宮に参拝して神馬を奉納、これを記念して例大祭に流鏑馬が行われるようになった。

その伝統は今日まで引き継がれ、現在は9月第3日曜日に「神事やぶさめ」として行われている。参道から境内に向かう凱旋流鏑馬である。

この例祭にあたっては、神楽殿で太々神楽も奉納される。

【ご利益】
厄災除け、武運長久・必勝、一族・子孫繁栄
中村八幡宮(真岡市) - 天武朝の創建、義家・頼朝が戦勝祈願、伊達氏発祥と流鏑馬神事
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中村八幡宮(真岡市)の御朱印