今は小祠、戦前は首里城の正殿が社殿だった旧県社、舜天王・源為朝らを奉斎
沖縄神社(沖縄県那覇市首里鳥堀町5)
[住所]沖縄県那覇市首里鳥堀町5
[電話]098-868-3697 - 波上宮

沖縄神社(おきなわじんじゃ)は、沖縄県那覇市首里鳥堀町にある神社。近代社格では県社。現在は波上宮の兼務神社である。御朱印の有無は不明。

明治42年(1909年)10月、沖縄県に県社及び町村社建立の議が起こった。明治43年(1910年)4月25日には、正座・舜天王、脇座・源為朝、脇座・尚泰王の三神を祀る神社が構想される。

明治天皇崩御を経て、大正12年(1923年)3月31日、改めて、御祭神に舜天王・尚圓王・尚敬王・尚泰王を主神にし、源爲朝公を配祀とする神社創建を申請、許可された。

そうして、大正14年(1925年)1月に竣工したのが当社である。敷地・本殿・拝殿は首里城やその正殿、社務所は世誇御殿が当社に引き継がれた。

大正15年(1926年)10月20日に県社に列し、以後10月20日が例祭日となる。

昭和20年(1945年)5月12日、戦火に罹り、社殿が焼失。神社周辺の地下壕に旧日本軍沖縄司令部があったため、米軍の放火が集中したと伝わる。

戦後、敷地には琉球大学が開学。昭和35年(1960年)、有志による当社再建の議が起こり、首里城正殿から東方の境内地返還を琉球大学に要請するも拒否された。

昭和36年(1961年)、あるいは翌年、有志が当社仮神殿を弁ヶ嶽入口の杜に建立した。

昭和44年(1969年)1月13日、当社復興期成会は、那覇市の間で仮神殿境内地として市有地の賃貸借契約を締結、小祠を設け現在も祭祀が続けられている。

【ご利益】
地域・家内安全、地域振興、子孫・一族繁栄
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