「君が代」の「苔のむすまで」そのままの御祭神を祀る旧桜谷神社
若宮神社(福岡県糸島市志摩船越292)
[住所]福岡県糸島市志摩船越292
[電話]-

若宮神社(わかみやじんじゃ)は、福岡県糸島市志摩船越にある神社。もとは桜谷神社(櫻谷神社)と呼ばれていた。御朱印の有無は不明。

桜谷は当社地一帯の地名。もとは若宮大明神とも。御祭神は苔牟須売神(こけむすめのかみ)と木花咲耶姫瓊々杵尊ではないかとの異説がある。

苔牟須売神は市内志摩岐志の花掛神社にも苔牟須姫命として祀られている。地元では、木花咲耶姫の姉にあたる磐長姫命のことであるとしている。例祭は11月5日。

江戸時代初期の寛永元年(1624年)11月5日、浦の漁人仲西市平の妻に神告があり、勧請して創建したと伝わる。江戸時代後期の文政6年(1823年)に再建された。

国歌「君が代」の「こけのむすまで」の歌詞に相当する神名を持つ神を奉斎している神社として、「君が代」起源の探求という方面では著名な神社ではある。

他に、「さざれいしの」の歌詞に相当する細石神社が市内三雲に鎮座し、当社の御祭神がもし盤長姫命・木花咲耶姫であるとすれば、細石神社の御祭神と同様になる。

ちなみに、「ちよにやちよに」や「いわおとなりて」の歌詞は、糸島地方の地名と対比しているという。

「苔のむすまで」が苔牟須売神=盤長姫命のことであるならば、『古事記』にも描かれた有名な大山津見神の呪詛(『古事記』該当部分)を、「君が代」という新たな言霊で跳ね返そうという意志が垣間見えるようで、興味深い。

【ご利益】
健康長寿、良縁・縁結び、地域・家内安全、地域振興
若宮神社 福岡県糸島市志摩船越
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