平安期に京都伏見を勧請、江戸期に正一位の神階、伊予の衣食住の守護神
伊豫稲荷神社(愛媛県伊予市稲荷1230)
[住所]愛媛県伊予市稲荷1230
[電話]089-982-0888

伊豫稲荷神社(いよいなりじんじゃ、伊予稲荷神社)は、愛媛県伊予市稲荷にある神社。近代社格では県社。神紋は三つ火焔玉。新四国曼荼羅霊場第四十九番札所。市指定天然記念物の藤棚がある。参拝すれば、御朱印を頂ける。

平安時代の弘仁年間(810-823年)に京都伏見稲荷大社の御分霊を勧請して創建。御祭神は、宇迦能御魂大神爾々芸命伊邪那美命菊理比売命大宮能売命

江戸時代の寛永年間(1624-1643年)には、領主新谷藩および本家の大洲藩の祈願所となり、年初、大祭、祈雨祭などに代参を迎えた。

正保4年(1647年)頃、神仏習合の谷上山宝珠院の末院12僧坊が参道に立ち並んでいたが、唯一神道を主張する星右京太夫によって社僧が追われ、僧坊は廃された。

享保2年(1717年)、正一位の神階を受ける。昭和8年(1933年)、県社に列する。

境内社として、神門入って右側に新田社が、本殿南側に海津見神社がある。海津神社南側に相殿として恵比須神社・庚申社があり、御祭神は恵比須で、伊予七福神まいりの恵比寿神とされ、伊予七福神霊場の一つ。

恵比須神社東側に五臓社がある。脾神として天八下魂命、腎神として天三下魂命、心神として天合魂命、肝神として天八百日魂命、肺神として天八十萬魂命を祀る。

五臓社東側に久美社・命婦社が併設されている。参道には赤鳥居と幟が並ぶ。明治11年(1878年)2月に奉納された狐の尾を祀る。

本殿北側に相殿して田中社・四大社がある。この田中社・四大社は、当社本殿には祀られていない伏見稲荷大社の御祭神である田中大神と四大神(春若年神・夏高津日神秋比売神・冬年神)を祀ったものか。

他に境内には、年に一度だけ大雨の日に小石を産むといわれる亀石や、子供が泣く音がするといわれる夜泣き石がある。例祭は10月14日。翌10月15日に神幸祭がある。旧暦2月初午の日が初午祭。

【ご利益】
衣食住の神、商売繁盛、家内安全、安産など
伊豫稲荷神社 - 平安期に京都伏見を勧請、江戸期に正一位の神階、伊予の衣食住の守護神
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伊豫稲荷神社の御朱印