奈良時代の創立、笠野郷13ヶ村の総社、雨乞いの霊験と前田利家の崇敬
清水八幡神社(石川県河北郡津幡町清水リ115)
[住所]石川県河北郡津幡町清水リ115
[電話]076-289-4173

清水八幡神社(しみずはちまんじんじゃ)は、石川県河北郡津幡町清水にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「笠野神社(加賀国・加賀郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

応神天皇大己貴命建御名方神吾田鹿葦津姫命を祀る。石川県神社庁ではこのほか、市姫神を挙げる。

伝承によれば、奈良時代初期の神亀元年(724年-729年)の創立。平安時代の貞観年間 (859年-877年)に八幡大神(俗称石清水八幡宮)、諏訪社を相殿としたという。

現在でこそ主祭神格は応神天皇であるが、石川県神社庁では吾田鹿葦津姫命を筆頭に掲げる。ただし、石川県神社庁では相殿祭祀については慶長年間(1596年-1615年)としているが、これは後述の遷座時期と混同している可能性がある。

往古は笠野郷七黒村字吉倉に鎮座し、13ヶ村の総社だったという。平安時代末期の寿永2年(1183年)には太白山に移転した。

太白山の古社地には現在、太白山神社がある。式内社「笠野神社」の論社は他に、この太白山神社と、同町笠池ヶ原刈安にある式内社名と同名の二つの神社がある。

このうち、太白山神社と刈安笠野神社は現在、当社の兼務神社。また、他に北中条の三輪神社、加賀爪の白鳥神社などを兼務している。

慶長年間に津幡駅が設けられた時に現在の地に遷座したという。雨乞いの霊験があり、前田利家などの崇敬が篤かったという。

明治5年(1872年)に村社に列し、翌年には現社名に改称した。明治41年(1908年)に無格社諏訪社と商神として崇敬篤い市姫社を合併した。

境内に町指定文化財である冷泉為広塚がある。

【ご利益】
安産・合格祈願・交通安全・厄災除け・家内安全・商売繁盛など(公式HP
清水八幡神社1
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清水八幡神社の御朱印