加賀藩草創期に卯辰山に社殿造営された、武士の誓約を司る火の神
愛宕神社(石川県金沢市東御影町93)
[住所]石川県金沢市東御影町93
[電話]076-221-4957 - 市姫神社

愛宕神社(あたごじんじゃ)は、石川県金沢市にある神社。豊国神社卯辰神社とともに卯辰山三社の一つである。御朱印の有無は不明。

加賀藩では、その草創期にあたる江戸時代前の慶長5年(1600年)、卯辰山の一支峰に社殿を造営して、門前を愛宕町と称した。

御祭神は不詳だが、火の神とされ、社号からしても火産霊神か。往時は地元の武士たちは誓約の言葉として「愛宕白山偽り申さね」とその神威を畏怖していたという。

明治になって豊国神社に合祀された。合併の時期は不明だが、卯辰神社は明治40年(1907年)にやはり豊国神社に合併されており、当社も同時期と考えられる。

その後、有志によって新たに卯辰神社の隣に社殿が造営されたという。卯辰神社もいずれのかの時に独立の社殿を持つようになり、その後当社も独立の社殿を持ったようだ。

当社の右隣には卯辰神社が、さらにその右隣には豊国神社が並ぶ。卯辰神社・豊国神社の両社が鳥居から正面を向いているのに対し、当社は両社よりも少し奥にあり、別方向を向いている。

登記として独立しているかどうかは不明だが、豊国神社の境内社としての位置づけか。豊国神社は市姫神社が兼務している。

【ご利益】
火防、諸願成就
愛宕神社(金沢市) - 加賀藩草創期に卯辰山に社殿造営された、武士の誓約を司る火の神
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