平安期に長門住吉を勧請、頼朝指定の北武蔵十二郡の総社、年3回の神楽奉納
[住所]埼玉県坂戸市塚越241
[電話]049-283-8672

大宮住吉神社(おおみやすみよしじんじゃ)は、埼玉県坂戸市塚越にある神社。北関東十二郡の総社。全国東照宮連合会に加盟している。参拝すれば、御朱印を頂ける。

平安時代の天徳3年(959年)、山田長慶が長門国一宮である住吉神社の御分霊を勧請したことに始まる。御祭神は正確には不詳だが、住吉三神か。

康平年間(1058年-1064年)、源義家が奥州平定の途中に反徒の鎮定を祈願し、陣鉦を献じたといわれる。

鎌倉時代の文治3年(1187年)には源頼朝により、入間・高麗・比企・横見・大里・幡羅・榛沢・男衾・賀美・那珂・児玉・秩父の北武蔵十二郡の総社に指定された。

現在、鳥居に掲げられている偏額にも、「北武蔵総社 大宮住吉大明神」とある。

触頭として、府中六所宮(現 大國魂神社)の例祭参集を各社に伝える任務を負い、毎年2月の大祭には各郡の神職が集まって、祭事に参加した。

記録によると当社神職は、南北朝時代から代々勝呂家が大宮司として勤めてきた。室町時代の永享元年(1429年)、関東管領足利持氏によって社殿が再営されている。

江戸時代になる前、慶長7年(1602年)には徳川家康により勅願所となり、お墨付きを下賜されている。

江戸の里神楽の系統を伝承している神楽が伝わる。大宮住吉神楽あるいは大宮住吉神社神楽として県の無形民俗文化財の指定され、国選択無形民俗文化財。

明治以降は氏子の有志により継承されてきた。神話を題材にした12曲のほか、10曲の座外の曲目がある。

例祭は4月3日で、他に、祈年祭の2月23日、新嘗祭の11月23日の3回、神楽が奉納される。近くの勝呂神社(白山神社)でも、3月15日前後の日曜日の春の例祭に奉納される。

2月3日には、平成19年に約半世紀ぶりに復活した伝統行事として、節分祭が行われる。。無病息災、招福を祈願し、豆まきなどが行われる。

【ご利益】
交通安全、無病息災、五穀豊穣
大宮住吉神社 - 平安期に長門住吉を勧請、頼朝指定の北武蔵十二郡の総社、年3回の神楽奉納
【関連記事】
東照宮とは? - 薨去400年の東照大権現たる徳川家康を祀る、全国100社以上が現存する神社
埼玉県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、埼玉県に鎮座している神社の一覧
大宮住吉神社の御朱印