坂上田村麻呂の創祀、家康も崇敬、頼義・義家父子の頃の獅子舞
[住所]茨城県北茨城市華川町花園567
[電話]0293-43-9212

花園神社(はなぞのじんじゃ)は、茨城県北茨城市華川町にある神社。大北川沿流十ヶ村の総社として信仰を集めた。全国東照宮連合会に加盟している。参拝すれば、御朱印を頂ける。

平安時代の延暦14年(795年)、征夷大将軍坂上田村麻呂が奥州下向の折、霊夢に導かれて創祀した。御祭神は、大山咋大神大山祇大神大物主大神

大同2年(807年)4月、花園山と号して勅額が掲げられた。天長年間(824年-834年)、円仁(慈覚大師)が東国に頭陀の折、当社で修行。

慈覚大師が貞観2年(860年)に天台宗満願寺を再興あるいは開基し、当社の別当となる。神仏混淆の際は、花園山大権現と呼ばれた。

前九年の役(1051年)において、源頼家と八幡太郎義家の父子が安部貞任・宗任を追討するため、奥州に向かう際、社参し請願書を納めた。

後三年の役(1083年)に勝利し、都に帰還する際は山王幡と源氏の白旗二旒を当社に納めたと伝わる。例祭で現在も舞われる獅子舞はこの頃が起源となる。

慶長7年(1602年)、徳川家康が社頭領50石の朱印を寄進したほか、歴代将軍が同朱印を寄せた。

例祭は5月8日。笛・太鼓とともに演じられる獅子舞が奉納され、市文化財に指定されている。8歳から13歳くらいまでの男児が演じる角2本の親獅子・寄獅子、角1本の牝獅子からなる。起源は平安期の頼義・義家父子の頃、現在の獅子頭は、江戸末期の作。

拝殿の左側にある大杉は、樹齢500年、周囲7.5メートル、樹高45メートルの巨木。三本杉と呼ばれ、樹齢600年の県下最大の高野槙とともに県の天然記念物に指定されている。

境内には、神橋、楼門、神楽殿があり、弁天様として、厳島神社がある。石尊の滝が流れる。石楠花(しゃくなげ)の群生地で、春にはたくさんの花が咲く。近くには花園渓谷があり、紅葉の名所。七瀧(七ツ滝)奥の院がある。

また、腰越峠の湧水(でるでべそ)が出ており、地元民はもちろん、水を汲む人が多くみられる。

【ご利益】
リフレッシュ、心身壮健、健康長寿
花園神社(北茨木市) - 坂上田村麻呂の創祀、家康も崇敬、頼義・義家父子の頃の獅子舞
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花園神社(北茨木市)の御朱印