室蘭で日本製鋼所が創業する際に大国主命を奉斎、現在も職員の供奴行列
[住所]北海道室蘭市御前水町1-12-3
[電話]0143-22-3909

御傘山神社(みかさやまじんじゃ)は、北海道室蘭市御前水町にある神社。御朱印の有無は不明。

明治41年(1908年)株式会社日本製鋼所が当地に創業するにあたり、社運発展と安全創業を祈念し、時の日本製鋼所顧問、呉鎮守府司令長官海軍中将山内万寿治男爵の提唱により、大国主命を奉斎して創建された。

創建地鎮祭の際、深山地を揺すが如き大雨となり、参列者一同木陰に雨を避けたが、男爵は製鋼作業には大量の水を必要とするため、「雨は神の御恵の露ならずや」と、古今和歌集東歌にちなみ、「御傘山」と号した。
みさぶらひ 御傘とまをせ 宮城野の 木の下露は 雨にまされり
社地は、明治天皇の行幸、大正天皇の東宮の際の行啓にゆかりの地で、現在も境内には天澤泉がある。

昭和20年(1945年)、日本製鋼所が戦後賠償工場に指定されたため、会社と切り離して昭和21年(1946年)、運営を奉賛会に委譲し、昭和25年(1950年)には宗教法人として設立された。

ただし、日本製鋼所との関係は現在でも続いており、8月7日の例祭前後には、特殊神事として、日本製鋼所職員による供奴行列がある。

社宝などに、刀剣・大黒天木像がある。境内社に、富山稲荷神社(保食神)、乃木神社(乃木希典命・乃木静子命・乃木勝典命・乃木保典命)がある。

【ご利益】
産業振興・商売繁盛、文武両道
御傘山神社 - 室蘭で日本製鋼所が創業する際に大国主命を奉斎、現在も職員の供奴行列
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