南北朝期に創建された三社宮・三社明神、江戸初期の本殿、黒住宗忠ゆかりの社
[住所]岡山県岡山市北区今4-3-5
[電話]086-241-2744

今村宮(いまむらぐう)は、岡山県岡山市北区にある神社。御祭神は天照大御神、八幡大神、春日大神の3柱。近代社格では県社。市街地西部の今に鎮座する。参拝すれば、御朱印を頂ける。

もともとは、南北朝時代の建武元年(1334年)に陸奥国白河領主の菖蒲正寿が内山下榎馬場(現 岡山県庁北側)に3柱を勧請し、三社明神または三社宮と呼ばれていた。

安土桃山時代の天正8年(1580年)、宇喜多直家が岡山城を拡張し、八幡宮があった現在地に当社を移転し、三社八幡宮と呼ばれた。江戸時代になって現社号となった。

元和9年(1623年)に今日見られる本殿が再建された。この本殿は三間二間桧皮葺の三間社流造りで、昭和30年(1955年)に県の重要文化財に指定された。

遷座の経緯により、現在地と元来鎮座していた市中心部が氏子地域となっている。古くから市中心部の産土神として崇敬され、土光敏夫など著名人の奉納銘も見られる。

教派神道、神道十三派の一つで、同じ江戸時代末期に開かれた天理教、金光教と共に幕末三大新宗教の一つとされる黒住教。

その創始者である黒住宗忠は黒住教を始めるまでは、今村宮の禰宜であった。その父も当宮の禰宜でり、宗忠は三男だった。

宗忠を祀る神社が京都府京都市左京区と、当宮東方1キロ弱程度の同市北区上中野にある。

例祭は5月17日が春祭、10月第2土・日曜日が秋祭。境内には木野山様など摂末社も多い。

【ご利益】
開運招福、厄災除け、立身出世
今村宮 - 南北朝期に創建された三社宮・三社明神、江戸初期の本殿、黒住宗忠ゆかりの社
【関連記事】
岡山県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
岡山県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、岡山県に鎮座している神社の一覧
今村宮の御朱印