松平定綱・定信を祀る、白河から桑名に転封・遷座、1月にけんかかるた
[住所]三重県桑名市吉之丸9
[電話]0594-22-2238

鎮国守国神社(ちんこくしゅこくじんじゃ)は、三重県桑名市吉之丸にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

桑名城本丸跡に鎮座し、松平定綱(鎮国公)、松平定信(守国公、楽翁公)を祀る。近代社格では県社

江戸時代中期の天明4年(1784年)、現在の福島県白河市にある白河城内に松平定綱を祀ったのが始まり。

江戸時代後期の文政6年(1823年)、白河から桑名へ移封にともない当社も桑名城本丸に遷座。後に松平定信をも祀る。

明治維新後しばらくは本丸の外に移っていたが、明治40年(1907年)、本丸跡の現在地に遷座した。大正8年(1919年)に現拝殿が完成、昭和9年(1934年)に楽翁公百年祭記念宝物館が完成した。

戦災を免れたため、拝殿・社務所など戦前の姿を残し、楽翁公百年祭記念宝物館は現在、国の登録有形文化財となっている。境内には楽翁歌碑がある。

例祭は5月2日・3日で、金魚祭。両日とも氏子各町からいろいろな形の金魚の神輿が出て、子供らに担がれて練り歩く。露店なども多数出る。

毎年1月5日に詩かるたの大会が開催される。江戸時代の桑名藩の藩校が、子どもたちに戦場での心構えを教えようと始めたもの。

そのため、通称「けんかかるた」とも呼ばれ、取った札を座布団の下に隠すまで横取りできるのが特徴。現在は市の無形民俗文化財に指定されている。

集古十種版木・三宝類聚名義抄(蓮成院本)が国の重要文化財に指定されている他、絹本着色松平定信像が県の指定有形文化財。

また、松平家御胴丸鎧・脇差 銘来国光・松平家御胴丸鎧・刀 金象嵌銘和泉守兼定 鳴神・紺糸縅五枚胴具足・熊毛皮張二枚胴具足・象牙製 字さし・谷文晁筆 木製絵馬 曳駒図・徳川家斉筆 光格天皇御製漢詩が市指定有形文化財。

なお、白河の地には、南湖公園に松平定信を祀る南湖神社がある。

【ご利益】
子孫繁栄、子育て、身体壮健、文武両道
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鎮国守国神社の御朱印