近世まで諏訪大明神と呼ばれた飛騨国式内八社の一つ、4月に神岡祭
[住所]岐阜県飛騨市神岡町大字船津
[電話]0578-82-0254

大津神社(おおつじんじゃ)は、岐阜県飛騨市神岡町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 飛騨国 荒城郡「大津神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社

御祭神は、第10代崇神天皇の時代の四道将軍の一人、大彦命。大彦命の子である武渟河別命を配祀する。飛騨国総社である飛騨総社にも合祀されている。

創始年代は不明。『文徳実録』『日本三代実録』に記載があり、国史見在社。また『延喜式神名帳』飛騨国内八社の一つとして記されている。

南北朝時代の建武年間(1334年-1336年)に高原郷の領主江馬氏が武神信州諏訪大明神の御分霊を勧請、建南方富命を合祀し、社号を諏訪大明神と改めた。

江戸時代の文化元年(1804年)に田中大秀門下の稲田元浩・大森旭亭・吉村友閑斎らの考証により、社号を諏訪大明神から現社号に復した。

明治維新直後の明治4年(1871年)10月、郷社に列し、昭和5年(1930年)12月に県社に昇格。平成2年(1990年)9月に特別金幣社に列した。

もともと現在地よりも北方に鎮座していたが、水害などで遷座を繰り返す。明治28年(1895年)に火災により、社殿が焼失。明治30年(1897年)4月1日に現在地に移転した。

例祭は4月第4土曜日で、神岡祭。神岡町にある八幡宮・白山神社と合同で行う祭典で、高山祭古川祭とともに飛騨三大祭に数えられる。平安絵巻を思わせる大行列が最大の見所。

また、毎年8月14日から16日に境内で船津盆踊りが行われる。県の無形文化財に指定されている。

摂社に、神明神社(天照大神)、水波神社(水波能売大神)、秋葉神社(火彦霊大神)、大山祇神社(大山祇大神)、墨縄神社(彦狭知大神・手置帆負大神・飛騨匠御霊)がある。

また、津島神社(建速須佐之男大神)、鉱山神社(金山彦大神金山姫大神)、菅原神社(菅原道真)、事代主神社(恵美須大神)、猿田彦神社(猿田彦大神)がある。

末社に、稲荷神社(宇賀御霊大神)、木霊神社(久々能智大神)がある。

なお、式内社「大津神社」の論社は他に、高山市国府町の天満神社がある。

【ご利益】
地域・家内安全、武運長久・勝運
大津神社(飛騨市) - 近世まで諏訪大明神と呼ばれた飛騨国式内八社の一つ、4月に神岡祭
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大津神社(飛騨市)の御朱印