弥生後期の創建、全国第2位の樹齢1000年の大杉、由布院NO.1のパワースポット
[住所]大分県由布市湯布院町川南746-19
[電話]0977-84-3111

大杵社(おおごしゃ)は、大分県由布市湯布院町にある神社。宇奈岐日女神社の末社である。御朱印の有無は不明。

御祭神は農業神の椎根津彦命。『古事記』にある橋根津日子のことであるが、東遷途上の初代神武天皇の航海において、道案内をした神(人)として知られる。

創建は「彌生後期頃」、つまり弥生時代後期と思われるが詳細は不明。宇奈岐日女神社や、伝承を共有する天祖神社が第12代景行天皇の時代の創建であるから、当社もその頃か。

明治40年(1907年)に滋賀県の多賀大社から伊邪那岐命伊邪那美命の御分霊を勧請して合祀。さらに保食命を祀る歳神も合祀されている。

当社を特徴づけるのは、何よりも本殿脇の巨木杉。「大杵社の大スギ」として、国の天然記念物に指定されており、樹齢は1000年。由布院NO.1のパワースポットとしても人気が高い。

根元周囲13.3メートル、胸高周囲10.9メートル、樹高38メートル。県内最大の巨木で、全国でも2番目に大きいとされる。

幹の裏側(南)には大きな空洞があり、なかは畳が3枚も敷けるほどの広さがあって、現在は神像が置かれている。

明治30年(1897年)の大晦日に初詣の準備で出たゴミや枯葉を燃やしていると、その火が飛び火して空洞内が2年2ヶ月2日の間焼け続け、煙が幹の30メートル上の穴から噴出したと伝えられている。

大杉の奥に福徳稲荷神社があり、対面には『万葉集』の歌碑がある。
よしえやし 恋ひじとすれど 木綿間山 越えにし君が 思ほゆらくに
NHK連続テレビ小説『風のハルカ』で、小学生だったハルカや正巳(倉田旅館の息子)たちが、夜、親に内緒で龍を見に行くシーンは当社で撮影されたという。

【ご利益】
五穀豊穣、身体壮健、リフレッシュ、健康長寿
大杵社 - 弥生後期の創建、全国第2位の樹齢1000年の大杉、由布院NO.1のパワースポット
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