宇佐神領開発で奈良期に創建、大友宗麟寄進の鳥居、10月の大祭では神楽
[住所]大分県速見郡日出町豊岡中5414
[電話]0977-72-4255

八津島神社(やつしまじんじゃ)は、大分県速見郡日出町豊岡にある神社。御朱印の有無は不明。

奈良時代の天平6年(734年)、津島掃部大輔宇佐高春が宇佐八幡宮の神領開発のため、当地に移住し、その守護神として創建したという。湍津姫命の降臨地という伝承があり、八津島宮と呼ばれた。

御祭神は、湍津姫命田心姫命市杵島姫宗像三女神と、天津日命天津彦根命活津彦根命熊野橡樟命正勝吾勝勝速日天忍穂耳命。いわゆる五男三女神

アマテラススサノヲの誓約によって生じた8柱の神々であり、社号の由来となっている。一方で、善神王宮と呼ばれていた時期もあったという。

善神王(ぜじんの、ぜんじょう)は国東半島などで信仰されている神で、武内宿禰と同一視される。境内社にも高良社があり、宇佐神領でありながら、高良大社との関連も興味深い。

高良社の他、境内社として、天満社(菅原神)・神明社(豊受大神)・鏡宮(藤原広嗣)があるという。

参道の二の鳥居は、地上より1.5メートルほどで二段継ぎがなされ、笠木、島木ともに柱に近い部分で継いである珍しいもので、戦国時代の永禄7年(1564年)に大友宗麟が寄進したものとされる。

現在の流造の本殿は、明治28年(1895年)の改築である。例祭は10月。例年10月10日ごろで、県指定無形民俗文化財の津島神楽・辻間楽が奉納される。

【ご利益】
交通安全、五穀豊穣・産業振興、家内安全
八津島神社
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