平安期に創建された宇佐神宮の荘園「田染荘」の神、田染三社の「一宮」
田染元宮八幡社(大分県豊後高田市田染真中)
[住所]大分県豊後高田市田染真中
[電話]-

田染元宮八幡社(たしぶもとみやはちまんしゃ)は、大分県豊後高田市田染真中にある神社。境内の北隣には、国の史跡である「元宮磨崖仏」がある。御朱印の有無は不明。

当社は、宇佐神宮行幸会で、行幸が本宮から奈多宮まで行く途上、休息する地でもある。道路で分断された二ノ鳥居と三ノ鳥居がある。畑に続く旧参道のかなり奥に一ノ鳥居がある。いずれも台輪鳥居。

御祭神は、田心姫命譽田別命息長足姫命足仲彦尊大鷦鷯尊弟日賣命大葉枝皇子命小葉枝皇子命根鳥皇女命建内宿禰命猿田彦大神八重事代主神

平安時代後期以前に田染郷に宇佐神宮の荘園「田染荘」が成立した時、「田染郷の鎮守」として宇佐神宮から勧請されたのが創祀。

また、もともとは比賣大神、つまり宗像三女神の田心姫命・湍津姫命市杵嶋姫命の3柱とも奉斎されたが、南北朝時代の観応2年(1351年)、神主の重輔郷司民部左衛門爵景永に神託があり分祀された。

湍津姫命を田染間戸(現 田染真中)に遷座し「二宮」(二宮八幡社)と称し、市杵嶋姫命を田染稲積(現 田染上野)に遷座し「三宮」(三宮八幡社)と称し、三社合わせて田染三社と呼ばれるようになった。当社は「一宮」となる。

仁王像が社殿の左手の参道を挟むようにして一対ある。本殿の左手の少し小高くなった所に、もう一体仁王像がある。

境内西側には「神 光照天地」と刻まれた石柱があり、その傍には金比羅宮が鎮座する。江戸時代末期の慶応2年(1866年)建立の石造明神鳥居がある。

【ご利益】
交通安全、厄災除け、安産・子育て
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田染三社
・田染元宮八幡社
田染二宮八幡社
田染三宮八幡社