宇佐神宮前史、方形周溝墓の上に創建、八幡大神が洗浴したと伝わる乙女水
乙咩神社(大分県宇佐市下乙女1343)
[住所]大分県宇佐市下乙女1343
[電話]-

乙咩神社(おとめじんじゃ)は、大分県宇佐市にある神社。宇佐神宮行幸会八社の一つで、宇佐神宮の境外摂社。近代社格では郷社。漢字表記の都合上、「おとめ神社」などとも表記される。御朱印の有無は不明。

奈良時代、第43代元明天皇の和銅3年(710年)、現在地である5世紀ごろの方形周溝墓の上に、宮柱を鎮め、神籬を設けて、仲哀天皇神功皇后応神天皇の3柱を奉祀したのが創建。

その後、比売大神、つまり宗像三女神や、仁徳天皇日本武尊天児屋根命・別雷命の御神霊が合祀された。

方形周溝墓は当地に勢力のあった豪族のものだとされ、石棺も検出している。その祖先崇拝が、後世の八幡信仰に結び付いたとの見方が有力。

辛嶋氏伝承では、八幡神は、第29代欽明天皇の御代に初めて顕現後、各地を巡行し、当社、泉神社郡瀬神社鷹居神社小山田神社、現在の宇佐神宮へと移ったとする。

郡瀬神社の創建伝承によれば、当社創建の和銅3年は、八幡大神が鷹となって飛翔していた頃、住処を要求した年に相当する。

そうして建立されたのが郡瀬神社・鷹居神社、つまり鷹居瀬社で、鷹居神社の創建は和銅5年(712年)とされている。

乙比咩社・乙咩八幡宮・乙咩社などと称されたが、明治4年(1871年)に現社号に改称。

宮下の南にある乙女水(乙咩水、誓水・泉水)は 八幡大神御霊幸の際最もゆかりの深い御霊水と伝えられており、八幡大神が洗浴したとも、この辺りまで海だったともされている。

【ご利益】
厄災除け、諸願成就、交通安全
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