相良頼俊が元寇に際して敵国降伏を祈った幸福の神、熊襲伝説発祥の地
[住所]熊本県球磨郡あさぎり町免田西1582
[電話]0966-45-1370

岡留熊野座神社(おかどめくまのざじんじゃ)は、熊本県球磨郡あさぎり町にある神社。現在は「難を留めて幸せを祈る社」。御朱印の有無は不明。

弘安4年(1280年)の創建。御祭神は伊邪那岐神(いざなきのみこと)、伊邪那美神(いざなみのみこと)、速玉男之大神。紀州熊野三山熊野本宮大社熊野速玉大社熊野那智大社)系とされる。

相良氏第3代当主相良頼俊が、弘安の役(1281年)の蒙古襲来の際、相良一族を出征させるとともに、善男善女を集めて勝利を祈願したところ神風により勝利した。

その前年に国家の安寧と、敵国降伏を祈るために建立された。現在の社殿は、昭和6年(1931年)に造営されたもの。

通称岡留台地に鎮座しており、周辺一帯は古代遺跡で、縄文、弥生期の土器の破片がよく出土する。免田地区は熊襲伝説発祥の地とされる。東方には、中世期の城跡もある。

境内中段の東側には、切妻屋根の二所権現があり、これが本殿。神像6体が祀られている。うち2体には享保10年(1725年)の銘、2体には承応2年(1653年)の銘がある。

そこにある木板には、窪権現(熊野大神)、天神(菅原道真公)、八王子神(霧島系神)、二宮神(阿蘇大神)、池王神(龍水神)、北嶽日吉神(子供の神)の神名がある。

その他にも、毘沙門天像二対と牛頭天王像がある。また、境内中段の西側には、農家の雨乞いの神として祀られている雨宮(雨の宮)があり、大黒天1体、尊名がわからない神像座像4体がある。

その他、拝殿の西側に五輪塔が約10基ほど残っている。鎮守の森は老木、古木の天然記念物。隣接して岡留公園があり休日は子ども連れの親子で賑わう。

敵国降伏祈願の「降伏」が転じたわけではないだろうが、現在は幸福神社とも呼ばれ、最寄りのおかどめ幸福駅の名の由来となった神社でもある。付近にはおかどめ幸福地蔵もある。

幸福みくじがある。1回100円のセルフ。幸福の神様として親しまれている。例祭は11月8日。

【ご利益】
夫婦和合、幸福円満
岡留熊野座神社 - 相良頼俊が元寇に際して敵国降伏を祈った幸福の神、熊襲伝説発祥の地
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