古墳に虚空蔵菩薩が降臨、大祭では福銭五円を借りて、次回お礼参りでは倍返し
[住所]熊本県荒尾市大島818
[電話]0968-62-1390

四山神社(よつやまじんじゃ)は、熊本県荒尾市にある神社。肥後と筑後の「こくんぞさん」として親しまれ、「良いご縁(五円)がある神社」。参拝すれば、御朱印を頂ける。

神域にある四山古墳(よつやまこふん)は6世紀後半に造られ、虚空蔵菩薩が降臨したと言われている。

その降臨地に、平安時代の延久2年(1070年)、菊池氏初代菊池則隆が堂を建立したのが創祀。江戸時代になり、慶長10年(1605年)には加藤清正が再建し、虚空蔵信仰が肥後と筑後に広まっていく。

細川氏の藩政時代になっても、藩主家の崇敬の念は厚く、度々参詣したとされ、九曜の定紋幕を奉納し、これが当社の社紋となっている。

明治元年(1868年)、神仏習合を分離され、虚空蔵尊の徳に相当する造化の三神、つまり天之御中主神高御産巣日神神産巣日神を祀る神社として再発足した。

四山古墳は6世紀後半の頃、海岸の巨石を運んで造営された横口式巨石墳。出土した金環・勾玉・丸玉・馬具・武器・壺などの土器類など副葬品は社務所に保管されている。

西隣には綿津見神社がある。『筑後国神名帳』にも記載され、当社よりも古い。古来大島に住み続けた人々が海運・漁業の守り神として信仰してきた。

御祭神は豊玉姫命で、四山古墳の築造に関わった人々により祭祀が続けられてきたとも考えられており、その祭典は江戸時代から、座祭りとして親しまれている。

毎年2月13日と9月13日の大祭は「こくんぞさん祭り」と呼ばれ、多くの露天商が並び、商売繁昌や交通安全・家内安全等の御守札や福銭と呼ばれるお賽銭を借りる人で賑わう。

小中学生の浦安の舞や豊栄の舞が奉納され、露天商にて名物の郷土玩具「はじき猿」と「ピンピン鯛」が販売されている。売られています。

福銭五円は、参拝者一人に1枚無料で5円玉が供与される。神棚や財布におさめて加護を祈願する。次のお礼参りに、倍額以上を添えて返し、また新しい福銭五円を供与する。

いわば福徳の倍返しであり、御縁硬貨の意匠には平和を願い、稲穂は農業、水は水産業、歯車は工業、裏面の双葉は林業を表し、産業繁栄の願いが込められている。

虚空蔵は丑、寅年生れの守り本尊とされ、また、13歳の守護神(十三参り)ともいわれ、各地から参拝者が絶えないという。

【ご利益】
福徳、開運招福、水難除け、海上・交通安全、家内安全(公式HP
四山神社 - 古墳に虚空蔵菩薩が降臨、大祭では福銭五円を借りて、次回お礼参りでは倍返し
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