神武帝の神霊出現で津が森になった、夜泣き貝とお法使祭、20年ごとの神幸大祭
[住所]熊本県上益城郡益城町寺中708
[電話]096-286-2808

津森神宮(つもりじんぐう)は、熊本県上益城郡益城町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

第29代欽明天皇2年(540年) 初代神武天皇の神霊神勅により、時の国司藤原法昌が創祀した。

この当たりは入り海の津(港)だったが、神武帝の御霊体の出現時よりたちまち森となり、「津森」とよばれるようになった。当初は、今より南東の丘の上に本宮があり、今も 「影向石」があって、史跡となっている。

鎌倉時代の宝治元年(1247年)、時の将軍藤原頼嗣が今の地に宮所を遷し、社を建立した。盛時は社・楼門・玉垣・社家・社僧・鐘楼などが並び、八町四方に及んでいたとされている。

安土桃山時代末期、天正年間(1573年-1591年)にはキリシタン大名である小西行長の兵乱により、領内はことごとく焼かれ神田社領も没収。現在の社殿は、その後再建されたものである。

本殿にはもちろん神武天皇を祀るが、西末社には鎮魂八神が、東末社には天照皇大神が奉斎され、主神を守る形になっている。また楼門には、東西二頭の狛犬が、やはり主神を守護する。

境内は、大きな何本もの木に囲まれ、樹齢数百年を超える御神木が林立する。イチョウ、ムクノキや、サザンカ、キササゲなどがある。

大きなキササゲの木は雷よけになり、その実は利尿作用があるといわれ、また、樹齢700年以上のサザンカの木は原種といわれている。ふるさと熊本の樹木に指定されている。

夜泣き貝で知られる。長さ1センチほどの陸生の巻き貝で、当宮ではイチョウの大木2本にだけ生息している。子供ができた夫婦が取りに来る光景が見られることがある。

そのイチョウの大樹の間を、手を繋ぎ通る男女は、いつまでも幸せな人生を過ごせると言われている。

また、境内には珍しい七五三段の石段が組まれ、この階段を上る子供たちは病気もせず、すくすく育つと言われている。

例祭は10月30日でお法使祭。お法使とは勅使のことで、創建当初より勅使が参向していたことの名残であるという。神輿渡御などがある。

20年大祭として、神幸祭がある。次回は2034年の斎行が予定されている。

【ご利益】
家内安全・平穏安寧、縁結び、子育て(公式HP
津森神宮 - 神武帝の神霊出現で津が森になった、夜泣き貝とお法使祭、20年ごとの神幸大祭
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