樹齢1200年の大楠、川辺郷の総鎮守で三所大明神、天智天皇伝承
[住所]鹿児島県南九州市川辺町宮4778
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飯倉神社(いいくらじんじゃ)は、鹿児島県南九州市川辺町にある神社。川辺郷の総鎮守で、近代社格では県社。現在の主祭神は玉依姫命大綿津見神倉稲魂命をも祀るとも。例祭は11月23日。御朱印の有無は不明。

度々の火災のため、記録の多くを焼失しているが、規模が極めて宏大で多数の崇敬者を擁する大社であった諸記録がある。

当初開門岳一帯に鎮座されていたが、元明天皇の和銅年間(708年-715年)に現在の川辺の地に鎮座したと伝えられる。

また諸文献によれば、往古は現在地の南西約1キロの川辺郷宮村飯倉山に鎮座し、鎌倉時代の寛元5年(1247年)、加世田郷宮原村より一社、阿多郷宮原村より一社を合祀して飯倉新宮三所大明神と称した。

その際は、中宮に天智天皇の皇女、東宮に天智天皇、西宮に倉稲魂命の三坐を祀ると伝えられている。天智天皇ということであれば、指宿市に揖宿神社がある。

明治4年(1871年)に飯倉魂神社と改称し、当時は郷社であった。飯倉山には旧跡が残り、字名は当社に由来する。その後、現社号に改称して、県社に昇格。

境内にある楠は樹齢1200年と推定され、日本で11番目の大きさであり、「川辺の大クス」として、県の天然記念物に指定されている。

7月10日には御田植え祭りがある。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、諸願成就
飯倉神社(南九州市) - 樹齢1200年の大楠、川辺郷の総鎮守で三所大明神、天智天皇伝承
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