「尼崎の総氏神」、8月に勇壮な「山合わせ」だんじり祭り
[住所]兵庫県尼崎市西本町6-246
[電話]06-6411-0170

貴布禰神社(きふねじんじゃ/きぶねじんじゃ)は、兵庫県尼崎市西本町にある神社。近代社格では県社。「尼崎の総氏神」として親しまれる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳。『摂津志』には嘉暦元年(1326年)の創建とある。同市内長洲中通にある同名神社からの分祀との説もある。

主祭神は高龗神であり、加茂別雷大神・加茂御祖大神を配祀。いずれも京都の貴船神社賀茂別雷神社賀茂御祖神社との関連をうかがわせる。

尼崎城内三ノ丸に鎮座していたが、元和3年(1617年)の戸田氏鉄による改築城の際、現在の西桜木町に、現社地には正徳5年(1715年)に遷座した。

漁業や水運を司る水神として、漁民・海民の信仰を集めた。また、近世には度々雨乞いの神事が行なわれるなど農業の上でも重視され、歴代尼崎藩主の崇敬も厚かった。

明治6年(1873年)、郷社に列格。大正4年(1915年)に新城屋新田東島・西島の両稲荷神社、市庭町の市蛭子神社、竹谷新田の貴布禰神社を合祀する。

大正9年(1920年)に県社に昇格。現存する市内の神社では唯一。

昭和20年(1945年)6月15日、太平洋戦争の戦火に遭い、社殿をはじめ境内建物のほとんどを焼失。現在の社殿は昭和25年(1950年)に阪神間ではいち早く復興されたもの。

平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災により被災、大鳥居の倒壊、南門の半壊などがあったが、翌年には復興。平成14年(2002年)に修理が行われている。

例祭は8月2日。前日の1日が宵宮。いわゆるだんじり祭で、暴れ太鼓や、「山合わせ」という、向かい合った2基のだんじりが差し合う、勇壮な祭り。毎年8万人ほどが参観するという。

境内社に、白波稲荷神社・愛敬三社・市庭戎神社がある。

【ご利益】
降雨・止雨を司る神。万物の命の源としての水源の神(公式HP
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貴布禰神社(尼崎市西本町)の御朱印