川越城鎮座、童歌「とおりゃんせ」発祥地で、『神様はじめました』の聖地
[住所]埼玉県川越市郭町2-25-11
[電話]049-224-0589 - 川越氷川神社

三芳野神社(みよしのじんじゃ)は、埼玉県川越市にある神社。近代社格では県社。現在は川越氷川神社の兼務神社で、参拝すれば、御朱印を頂ける。

童歌「とおりゃんせ」の発祥地として知られ、現在は人気アニメ『神様はじめました』の聖地となっている。

御祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)・奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)。 菅原道真を配祀し、誉田別尊(ほんだわけのみこと)を合祀する。例祭は4月24日。

社伝によれば、創建は大同2年(807年)のことと伝えられる。大宮氷川神社を勧請したとも、京都北野天満宮を勧請したとも伝えられる。

三芳野の社号は『伊勢物語』に出てくる「入間の郡、三芳野の里」が川越の旧地名であることによるという。以来、三芳野十八郷の惣社として尊崇されたと伝えられる。

『三芳野天神縁起』によれば、太田道潅が川越城を築城した際、城の鎮守として城内に祀るようになった。川越城本丸の東、天神曲輪に鎮座することから「お城の天神様」と呼ばれた。

寛永元年(1624年)には3代将軍徳川家光の命により、川越藩主酒井忠勝が社殿を再建、翌年、天海僧正を導師として遷宮式が行われた。

慶安2年(1649年)、川越藩主松平信綱が三芳野天神縁起を奉納。明暦2年(1656年)、徳川家綱の命により信綱は社殿を改修、その後も幕命により川越城主が社殿の修造を行っている。

境内の川越市教育委員会による説明によれば、もともと本殿と拝殿は独立しており、修造の際に幣殿を増設して現在の形になった、としている。

現在の本殿は寛永年間(1624年-1645年)のものではなく、江戸城二の丸東照宮の本殿が移築されたものではないかと推測している。

歴代川越城主のみならず、庶民の信仰も篤かったが、城内にあることから参拝が難しかった。一応、一般の参拝も許されていたが、参拝者に紛れて密偵が入ることを警戒し、特に帰りには警護の者によって厳しく調べられた。

これが童歌「とおりゃんせ」の由来であるという。『通りゃんせ』は、江戸時代に歌詞が成立。本居長世編・作曲、あるいは野口雨情作とも。当社の他、神奈川県小田原市の菅原神社(山角天神社)が発祥地とする説もある。

神様はじめました本殿の後ろには川越城七不思議の一である初雁の杉(現在は3代目)がある。ここには昔から杉の大木があり、北からの初雁がこの杉の上に来ると、決まって三度鳴きながら三度回って南に飛び去ったという。川越城の別名「初雁城」の由来。

日本の人気漫画とアニメ『神様はじめました』は川越市が舞台のモデルとなっていることが知られ、劇中の「ミカゲ社」が当社をモデルにしているのではないかとされ、アニメの聖地となっている。

【ご利益】
縁結び、夫婦和合、学業・受験合格
三芳野神社 - 川越城鎮座、童歌「とおりゃんせ」発祥地で、『神様はじめました』の聖地
【関連記事】
アニメ聖地の神社 - 聖地 of 聖地s 巡礼のための、漫画・アニメの作中に登場する神社の一覧
埼玉県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
埼玉県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、埼玉県に鎮座している神社の一覧
三芳野神社の御朱印