開拓神である大国主命の孫神を祀る佐久の総社、武田信玄など武将の崇敬
[住所]長野県佐久市田口2394
[電話]0267-82-9651

新海三社神社(しんかいさんしゃじんじゃ)は、長野県佐久市にある神社。単に「新海神社」とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 佐久郡「英多神社」に比定される場合がある式内社(小社)の論社。近代社格では県社

古来、佐久三庄36郷の総社である。御祭神は、東本社が興波岐命、中本社が健御名方命(諏訪さま)、西本社が事代主命(恵比寿さま)、誉田別命(八幡さま)。

興波岐命は健御名方命の御子神で、大国主命の孫神に当たる。新開神・大県神・八県宿禰神などとも称され、田口に本拠を構えて千曲川などの河川の氾濫や平地を開拓した集団の長。

佐久地方開拓の祖神として祀られ、当社付近には複数の古墳があり、古墳時代からの繁栄がうかがえる。八県宿禰神は貞観10年(868年)に正五位下を授けられており、国史見在社の一つ。

御神幸は往時、岩村田・春日・志賀・上平尾・余地等に出掛け、古くは東部町本海野への御神幸があった。神主が御霊代を奉じて騎馬にて御神幸(巡行)し、御神幸先には御仮屋を建て神事を行った。

鎌倉時代、源頼朝が草津方面に遊猟の際に当社を参詣、源氏の祖神誉田別命(八幡神)を祀るよう命じ、社殿を修理再建して社領を寄進した。

室町時代以降も、足利氏が崇敬、戦国時代になると武田信玄は永禄8年(1565年)上州箕輪城攻略の際、祈願文を奉り、天正年間(1573年-1593年)には修築を行わせている。

江戸時代になっても徳川氏が造営の内助費を下付し、竜岡藩主も祈願所とし、鉾、手水舎などの寄進や修復の寄付などをしている。

国の重要文化財として、三重塔がある。社伝によると、嘉祥2年(849年)、東隣にあった神宮寺の塔として建立されたものだという。

様式上からは室町期のもので、永正12年(1515年)築と認められる。全高約20メ-トル、和様を主とするが唐様(禅宗様)も混在している。

同じく重要文化財に指定されている一間社流造の東本社(東本殿)も、三重塔と同時代の建築とされる。

注目されるのは木鼻で、母屋木鼻には笹の葉の薄肉彫りがあり、向拝木鼻は、木鼻の形が獣面化しだした初期のものである。

中本社と西本社の間にある石幢形の石造物を御魂代石と呼んでいる。町指定有形文化財。延文3年戌3月12日(1358年)の刻記がある。

例祭は4月12日と10月1日。1月6日に御田植祭・筒粥神事がある。1月15日が御神符祭(おみふさい)で、地元の甘茶(天茶)が振る舞われ、飲むと知恵がつくという。

平成28年(2016年)公開の大ヒット映画『君の名は。』の舞台の一つとされる場合がある。監督の新海誠と同じ名を持つ神社で、実際、新海誠が佐久で一時期過ごしたとの指摘もある。

なお、式内社「英多神社」の論社は他に、佐久市安原に式内同名神社がある。

【ご利益】
家内安全、五穀豊穣、水難除け、武運長久・勝運
新海三社神社 長野県佐久市田口
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新海三社神社の御朱印