鎌倉期に鶴岡八幡を勧請、熊本城の南西・裏鬼門、勇壮な10月の秋季例祭
[住所]熊本県熊本市南区八幡5-1−50
[電話]096-357-9166

河尻神宮(かわしりじんぐう)は、熊本県熊本市南区にある神社。近代社格では県社。川尻神宮とも。八幡神を祀る八幡宮・八幡神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

鎌倉時代、建久8年(1197年)に河尻荘の領主である河尻三郎源実明が、鶴岡八幡大神の御分霊を河尻荘小岩瀬(現 熊本市南区富合町小岩瀬)に勧請したのが起こり。

鶴岡八幡大神(応神天皇か。鎌倉若宮の別称)を主祭神とし、天照皇大神春日大神住吉大神、阿蘇大神(健磐龍命)の4柱を配祀するので、古くより若宮五社大明神と称し、河尻荘1町87村の総氏神として社領33町を有していた。

室町時代、河尻氏の没落により衰微したが、熊本城の南西、裏鬼門に位置していたことから、加藤清正の尊崇を受け、天正15年(1587年)に現在地に遷宮・再興された。

続く細川家代々の藩主も同様に篤く崇敬した。明治維新後、郷社とされ、明治31年(1898年)には県社に列した(参考:神宮号とは?)。

例祭日は春季が4月17日-19日の3日間、秋季が10月15日-19日の5日間。特に秋季は17日以降、獅子舞、流鏑馬、飾り馬、提灯行列、さがり馬、風流舞式子どもみこしなどが登場する勇壮な祭りとして知られる。

境内社に今宮神社(河尻三郎源実明卿並びに河尻氏代々の当主)、十六神社(河尻氏当主代々の嬪内女)、歳神社(大歳神御歳神若年神宇迦之御魂神)がある。

境内には御神木のヒイラギ(大柊)があり、魔除けの霊木と言い伝えられ、また長寿の守護木としても仰がれている。

【ご利益】
厄災除け、開運招福、健康長寿(公式HP
河尻神宮 - 鎌倉期に鶴岡八幡を勧請、熊本城の南西・裏鬼門、勇壮な10月の秋季例祭
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河尻神宮の御朱印