継体天皇のゆかりの桜の名所、北陸三大祭「三国祭」が有名な「お山王さん」
[住所]福井県坂井市三国町山王6-2-80
[電話]0776-81-2514

三國神社(みくにじんじゃ、三国神社)は、福井県坂井市三国町にある神社。『延喜式神名帳』にある「三國神社(越前国・坂井郡)」に比定される式内社(小社)、あるいはその後継社とされる。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は大山咋命(山王権現)・第26代継体天皇。地元では「おさんのさん(お山王さん)」と呼ばれている。

当地は後に継体天皇となる男大迹王が治めた地で、継体天皇の歿後に朝廷によって継体天皇を祀る神社として創建されたのが始まりとすると伝わる。

ただし、『延喜式神名帳』に記載される式内社「三國神社」は中世までには廃絶したとの意見が優勢を占めている。

天文9年(1540年)、竹田川の支流の兵庫川から流れてきたとされる御神体を住人が拾い、当地の正智院に納めた。

天文13年(1544年)、正智院の院主澄性が境内に小社を建立。永禄7年(1564年)、澄性の弟子の澄元が現在地の桜谷を開き、山王宮を建立した。

明治3年(1870年)、山王宮が式内社の後裔であるとして式内社名への改称を藩に願い出たが却下され、地名をとって「桜谷神社」に改称。

明治5年(1872年)、近くにあった継体天皇を祀る水門宮を合祀し、脇祭神とした。明治18年(1885年)、現社号への改称が許可された。

例祭は5月19日-21日で、三国祭。県指定の無形民族文化財で、高岡関野神社(富山県高岡市)の御車山祭大地主神社(石川県七尾市)の青柏祭とともに北陸三大祭の一つ。

特に20日の町内を練り歩く戦国武将など巨大な人形を乗せた山車巡行が圧巻。町内には18基の山車があり、山番にあたった6-7基が町内を巡行する。

天保11年(1840年)建立の拝殿が町の、明治3年(1870年)に完成した随身門が県の文化財に指定されている。鳥居の右横にあるケヤキは樹齢600年と言われている。

境内には応神天皇を祀り、「桜谷地主神」として古くから崇敬されてきた八幡神社や、福井藩第16代藩主松平慶永(春嶽)を祀る木立神社がある。

神域一帯の桜谷公園は、三国町内でも桜の名所として名高く、4月中旬には公園一面に桜が咲き乱れ、お花見に家族連れなどで賑わう。

【ご利益】
平穏安寧、家内安全、事業繁栄(公式HP
三國神社 - 継体天皇のゆかりの桜の名所、北陸三大祭「三国祭」が有名な「お山王さん」
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三國神社の御朱印