北海道旭川、村名と社名になった将軍・永山武四郎ゆかりの上川最古の神社
[住所]北海道旭川市永山4条18-2-13
[電話]0166-48-1638

永山神社(ながやまじんじゃ)は、北海道旭川市にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

明治期の陸軍軍人である永山武四郎は明治21年(1888年)6月、第2代北海道庁長官となる。上川原野を視察し、屯田兵村を設置した縁で、明治23年(1890年)に村名が永山村となった。

当社は明治24年(1891年)、その永山村に入植した岡山県出身の屯田兵が出身地から勧請した天照大神大国主神を奉斎、翌明治25年(1892年)、現在の永山駅裏に祠を建て祀ったのが起源で、上川支庁で最も歴史のある神社である。

明治35年(1902年)、神輿創設を上申、神輿の頭に皇室の御紋章である16弁の菊の御紋を拝戴した。

明治37年(1904年)、日露戦争中の5月に永山は急死する。対露の守護神となるとの遺言通り、北海道に埋葬された。北海道札幌市豊平墓地で、後に里塚霊園に改葬される。

永山は屯田兵を掌握し、軍部内では一大勢力だったが、本人に政治的野心はなく、中央の政治抗争のためにその力を行使することはなかった。終生北海道を案じ、その身を捧げた武人であった。

当社は明治45年(1912年)、社殿を現在地に移転。大正3年(1914年)に村社となる。大正9年(1921年)に永山を合祀、大正11年(1923年)には郷社に、昭和20年(1945年)4月30日に県社へ昇格する。

境内には、第一鳥居を過ぎてすぐ右方に永山武四郎将軍の銅像がある。黒みかげ石製の高さ1.8メートルの台座の上に、軍服姿で高さ2メートルの立像。

平成5年(1993年)に社殿を建て直し、現在に至る。例祭は7月1日。前日から翌日まで各種祭儀と、16弁の菊の御紋のある神輿渡御がある。例大祭、永山祭として知られる。

境外末社に、金刀比羅神社(大物主神・崇徳天皇)、秋葉神社(火産霊神水汲能売神埴山比売神)がある。

【ご利益】
身体壮健、家内安全、諸願成就、平安安寧(公式HP
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