承久の乱でお咎めなしも、遠流の父に従い、自主的に四国遷幸した土御門天皇
[住所]徳島県鳴門市大麻町池谷大石85-1
[電話]088-689-0024

阿波神社(あわじんじゃ)は、徳島県鳴門市大麻町にある神社。近代社格では県社。御祭神は第83代土御門天皇。参拝すれば、御朱印を頂ける。

土御門天皇は建久9年(1198年)1月11日、父・後鳥羽天皇の譲位により3歳で践祚。同年3月3日即位。事実上後鳥羽上皇による院政がしかれていた。

しかし、穏和な性格が幕府との関係上心許ないと見た後鳥羽上皇は退位を迫り、承元4年(1210年)11月25日、異母弟の順徳天皇に譲位した。

京都の朝廷と、鎌倉の幕府の間の戦い、承久の乱が起こり、京都側が敗戦。しかし、土御門上皇は何も関与していなかったためお咎めなし。後鳥羽院は遠流となった。

父が遠流で自分が京にいるのもおかしい、と考えた土御門上皇は自ら土佐国へ遷幸、貞応2年(1223年)にはさらに阿波国に移り、約9年後の寛喜3年(1231年)に崩御した。その行在所は守護所に近い勝瑞(藍住町)に比定する説がある。

人々は土御門天皇火葬塚の北に通称「天皇さん」と呼ぶ土御門天皇社を奉祀、『阿波志』には「土御門天皇廟、池谷村天皇山南麓に在り」とみえる。その後、明治8年(1875年)に丸山神社と改称。

昭和15年(1940年)には紀元二千六百年記念行事として、現社号に改め、火葬塚の北東に隣接する現在地に新たに社殿を造営した。昭和18年(1943年)に竣工し、本殿座祭を斎行、県社に列した。

10月11日が例祭で、秋祭りがあり、神楽、神輿渡御、町内神楽などがある。7月第1日曜日が夏祭り。2月11日が湯立神楽祭で、4月29日の祈年祭では太々神楽が奉納される。

【ご利益】
諸願成就、家内安全
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阿波神社の御朱印