川中島の合戦で敗走した上杉家家臣が創祀した南千住・汐入の地の第六天社
[住所]東京都荒川区南千住8-5-6
[電話]03-3806-1673

胡録神社(ころくじんじゃ)は、東京都荒川区南千住にある神社。御祭神は面足尊(おもだるのみこと)、惶根尊(かしこねのみこと)。参拝すれば、御朱印を頂ける。

永禄4年(1561年)8月、川中島の合戦の折、上杉家の家臣高田嘉左衛門が敗走して当地まで逃げ延び、当地の汐入に高田、竹内、杉本など数名と永住の地と定めて土着。

その守護神として、9月19日に二神を一祠に奉斎したのが創祀。

蛎(牡蠣)殻を石臼にかけ胡粉という人形の上塗りの塗料の生業が盛んだったため、現在も境内には奉納された古い石臼がある。

昭和27年(1952年)に奉納された襖絵には、山と積まれた蛎殻が描かれ、往時の面影をしのぶことができる。

江戸名所図会』にも記載されている。本殿は江戸後期の嘉永5年(1852年)9月19日に改築造営された。

当社は古くは大六天と称し、第六天社とも呼ばれたが、明治2年(1869年)の神仏分離において、往時武士が矢を支える武具を胡録と申したことと、当地汐入の生業として盛んであった胡粉作りの胡の字と大六天の六にあやかり、現社号を定めた。

拝殿・神楽殿・社務所は昭和2年(1927年)に竣工され、戦火にも遭わず現在に至る。例祭は6月第1日曜日。3年に一度、神輿渡御があり、明治年間(1868年-1912年)に製作された本社神輿が神幸する。

境内末社に道祖神がある。往古は旅行安全の神として、汐入の村落の出入り口に祀られていたものが遷座したもの。猿田彦命を祀る。

【ご利益】
家内安全、身体壮健、厄災除け、交通安全など(公式HP
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