式内・健田神社と須賀神社、11月には「健田まち」、7月には祇園祭を斎行
[住所]茨城県結城市結城195
[電話]0296-32-2956

健田須賀神社(たけだすがじんじゃ)は、茨城県結城市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

明治期に健田神社と須賀神社を合祀したもので、このうち健田神社は『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 下総国 結城郡「健田神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

武田須賀神社、竹田須賀神社ではない。旧健田神社御祭神である武渟川別命と旧須賀神社御祭神である須佐之男命を祀る。

健田神社は、創建の由緒は不詳であるが、結城国造の竹田臣が祖神の武渟川別命を祀ったものと伝えられる。『延喜式』神名帳に下総国11社のうちの1社として記載されている。

宝暦14年(1764年)、結城本郷小塙村の乗国寺の境内に遷座した。

須賀神社は、当地に封じられた結城氏が、仁治3年(1242年)6月に尾張国津島神社より勧請して天王社として創建したもの。

康永2年(1343年)、結城直朝が結城七社を定め、当社を結城郷の総社とした。明治元年(1868年)、神仏分離令により天王社から須賀神社に改称した。

明治3年(1871年)、健田神社は乗国寺から別れ、須賀神社に合祀されて現社号となった。明治6年(1874年)に郷社に列格し、昭和5年(1930年)に県社に昇格した。

例祭は11月15日で、「健田まち」と呼ばれる。結城郷一帯はもとより北は栃木県河内郡、小山市、南は茨城県猿島郡に及ぶ祭礼。

7月第3日曜日から第4日曜日が夏季大祭で、祇園祭。須賀神社に由来し、氏子26町内を神輿渡御、高張提灯、阿吽の天狗猿田彦大神が先導し、「結城のあばれ神輿」として知られる。

また、7月31日には夏越祭大祓式があり、「輪くぐり」として親しまれている。

4月15日が春季例祭で、県無形文化財に指定されている太々神楽が奉納される。五行の舞、猿田彦の舞、翁の舞や天の岩戸を題材にした舞十二座が舞われる。

結城家と神社に関わる文書19点が県指定文化財となっている他、室町後期の作となる獅子頭、木彫狛犬が市指定文化財。徳川歴代将軍よりの御朱印状などが現存する。

【ご利益】
厄災除け、家内安全、商売繁盛(公式HP
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健田須賀神社の御朱印