国史『三代実録』の梓水大神、熱田・八幡などを合祀した「大宮大明神」
[住所]長野県松本市梓川梓北北条4396
[電話]0263-78-2040

大宮熱田神社(おおみやあつたじんじゃ)は、長野県松本市にある神社。近代社格では県社。信州七福神の恵比寿様である。参拝すれば、御朱印を頂ける。

安曇野を開拓する際に梓川の恩恵を授かるために守護神として祀られたのが起源とされる。当初は松本平を一望することのできる本神山の山頂(1283メートル)に鎮座していたという。

本神山麓一帯は「神道原」「宮ノ上」「大門」「宮ノ前」「朱引門」など、当社と繋がる地名が現存しており、神域の広大さを物語る。

『日本三代実録』には、梓水大神として、清和天皇の貞観9年(867年)に従五位下が贈られたと記載されており、国史見在社

後世に到り、祭事や参詣者の便のために清浄な地を選び、神殿を造営して現在地に遷座、熱田神宮から迎えた熱田大神、近くに鎮座していた天照大神、梓川八幡宮の八幡大神を合祀して現在の形になる。

御祭神は、天照大神・梓水大神・日本武尊須佐之男命宮篔姫命・建稲神命・応神天皇神功皇后・三柱比古命・熱田大神・八幡大神。

江戸期には二町四方の広き境内を有し、当地方の大社として、「大宮」「大宮大明神」と尊称された。特に代々の松本藩主の崇敬が厚く、各種の奉納があった。明治に入り、県社に列格された。

例祭は4月28日・29日で、伝統の獅子舞が演じられる。

本殿は室町時代の建築で、国の重要文化財に指定されている。また、境内末社である若宮八幡宮本殿もやはり室町期の作で、国の重要文化財。

樹齢600年とも700年ともされるモミの巨木が県の天然記念物。御神木として、樹齢1000年の「ねづこ」の古木がある。

境内社に天八街社・八王子社・天神社・釜神社などがあり、縁結び仲良しの木と呼ばれる松杉相生の木などがある。

【ご利益】
身体健康・延命長寿・家内安全・農耕治水・交通安全・建築守護
大宮熱田神社 - 国史『三代実録』の梓水大神、熱田・八幡などを合祀した「大宮大明神」
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大宮熱田神社の御朱印