武内宿禰が創祀した式内古社、火渡り神事とステンドグラス記念館
[住所]富山県射水市串田6841
[電話]0766-54-1733

櫛田神社(くしだじんじゃ)は、富山県射水市にある神社。『延喜式神名帳』にある「櫛田神社(越中国・射水郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社伝によれば、第14代仲哀天皇の時代に武内宿禰武素盞嗚尊櫛稲田姫命を勧請して創祀した。

当地に残る伝承では、近くにあった大きな池に大蛇が棲み、村人を食っていたが、あるとき、娘を食った時、その娘が髪に挿していた櫛が大蛇の咽につまって大蛇が死んだので、娘と櫛を祀ったのが当社の始まりとも。

しかし、『越中國式内等舊社記』には当社の御祭神は大若子命としている。大若子命は筑前国櫛田神社の主祭神である大幡主大神の別名である。

古くから多くの人々の崇敬を集め、万葉歌人の大伴家持や戦国武将もたびたび参詣したと伝わる。家持は当社の建つ鎮守の森を古能久礼山、奈良比丘と呼んだという。

上記2柱の主祭神の他、武内大臣(武内宿禰・武内宿祢)・豊臣大臣(豊臣秀吉)・源義将君(斯波義将)・大亜利家(前田利家)を祀る。

明治時代に近隣の神社を合祀し、現在は天照皇大神少彦名命豊玉姫命底筒男命(住吉神)、息長帯姫命誉田別命(八幡神)、天満天神(菅原道真)も祀る。

長い参道が続く境内は、とやま森林浴の森、富山の自然100選に指定された。静かな森は、四季折々さまざまな植物で彩られる。

例祭は9月10日で、秋季例大祭。火渡り神事が有名である。4月10日が春季例大祭。

旧新湊市(現 射水市)に生まれた、日本のステンドグラス界の先駆けとして活躍した大伴二三彌を記念して、ステンドグラス記念館が併設されている。当社のオリジナルの御朱印帳は、この記念館にちなみ、ステンドグラス調のデザインとなっている。

【ご利益】
夫婦円満、家庭和合、縁結びの神(公式HP
櫛田神社(射水市) - 武内宿禰が創祀した式内古社、火渡り神事とステンドグラス記念館
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櫛田神社(射水市)の御朱印