小田原宿総鎮守、北条氏康ゆかりの吉兆の大亀、市最大の祭り
[住所]神奈川県小田原市本町2-10-16
[電話]0465-22-2672

松原神社(まつばらじんじゃ)は、神奈川県小田原市本町にある神社。近代社格では県社。小田原宿総鎮守である。御祭神は日本武命素戔嗚命宇迦之魂命。参拝すれば、御朱印を頂ける。

近衛天皇の久安年間(1145年-1151年)の勧請と伝わるものの、創祀の時期は不明。後醍醐天皇(在位:1318年-1339年)の頃、当所に真鶴が棲み、そのため鶴の森明神と称していたともいう。

また、一説に当社は山王原村松原にあったとも言われ、後奈良天皇の天文年間(1532年-1554年)、山王原村海中より金仏の十一面観音が松原に出現、託宣により当社へ祀ったことで、神号を松原大明神と称したともいう。

北条氏が小田原を治めるようになると、社領を寄進するなど代々当社を崇敬した。天文14年(1545年)3月、小田原海岸に現われた大亀を土地の者が当社の池に持参したところ、北条氏康は吉兆として参詣、鏡を取寄せて亀の甲に置き、亀鏡としたと伝わる。

その後、大亀を海へ放ち、同月22日には社前で四座の太夫により法楽能七番、次いで泰平楽を奉納したという。現在もこの亀にちなんだ、吉兆の大亀のお守りがある。

小田原は寛永9年(1632年)より稲葉氏、貞亨3年(1686年)より大久保氏の領地となったが、代々の領主の当社に対する尊崇の念は変らず、社費は総て藩財によって賄われ、小田原の宿十九町の総鎮守となった。

明治2年(1869年)に現社号に改称し、明治6年(1873年)1月には県社に列格される。

例祭は5月3日-5日。4日と5日は神幸祭で、年番町を定めて当社の大御輿をかつぎ、浜下りの神事のあと各町を回り、各町また山車、屋台、御輿を出す。

もともとは正月に行われていたが、戦後に5月に変わった。小田原最大の祭りとして知られ、山車で奏する小田原囃子は江戸葛西囃子の流れを汲むものとして、県無形文化財に指定されている。

境内に古くは12社があったが、現在は住吉神社、鹿島神社、手置神社、稲荷神社、八幡神社の5社が祀られている。

【ご利益】
社運隆昌、心願成就、開運招福、勝運、学業・受験合格
松原神社(小田原市) - 小田原宿総鎮守、北条氏康ゆかりの吉兆の大亀、市最大の祭り
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松原神社(小田原市)の御朱印