有馬温泉の守護神にして子宝の神、歴代天皇も参拝した鎮護三神
[住所]兵庫県神戸市北区有馬町1908
[電話]078-904-0418

湯泉神社(とうせんじんじゃ)は、兵庫県神戸市北区有馬町、有馬温泉にある神社。有馬温泉の守護神で、子宝の神として有名。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 有馬郡「湯泉神社」に比定される式内社(大社)。近代社格では郷社。温泉に関わる式内社である。

温泉神社(おんせんじんじゃ)とも表記され、読まれることがある。大己貴命少彦名命を主祭神とし、熊野久須美命を配祀する。

大己貴命と少彦名命が赤い湯に浸かって脚の傷を癒していた三羽の烏をみて有馬温泉を発見したという故事より、この二柱の神を主祭神として拝殿に三羽の鳥を彫刻する。

建久2年(1191年)に始まる仁西による有馬温泉再興の時代より奉られた副祭神の熊野久須美命とともに「鎮護三神」と呼ばれる。

『日本書紀』など国史に舒明天皇・孝徳天皇・白河法皇らの参拝が記録されていること、『延喜式神名帳』で有馬郡の大社の一つに列せられていることなどから、往時の格式の高さがうかがえる。

以前は愛宕山麓の温泉寺境内に寛政10年築の社殿があったが、明治18年(1885年)に現在地である愛宕山中腹に移建された。温泉寺本堂前に、鳥居と社殿へ続く石段がある。

例祭は10月3日。1月2日に入初式(いりぞめしき)がある。有馬温泉を興した大国主命と仏僧の行基、仁西に感謝する新年を祝う行事。で。神官、僧侶、湯女(風呂の世話、接待を業務する女性)、温泉関係者が行列し、式場である有馬小学校に向かう。

4月3日には鎮花祭があり、7月3日は夏祭りでみこし渡御がある。絹本著色熊野曼荼羅図が国の重要文化財に指定されている。

子宝・子授けの神としても有名で、子宝に恵まれない人は、有馬の湯に浴し、当社で祈願すれば子宝に恵まれると伝えられている。「玉鉾さま」「阿福さま」と呼ばれている子授けのお守りが特に有名。

これは、平安時代末期の『伊呂波字類抄』にも記載されており、子宝に恵まれない人々が、男形・女形それぞれの形をつくり、夜陰ひそかに神前に献じ、子授けの祈願をしていたことに端を発している。

境内社に、天津社・国津社・金刀比羅神社・胸形神社・子安堂・妙見堂がある。

【ご利益】
子宝、身体壮健、病気平癒、医薬、リフレッシュ(公式HP
湯泉神社(神戸市) - 有馬温泉の守護神にして子宝の神、歴代天皇も参拝した鎮護三神
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湯泉神社(神戸市)の御朱印