崇徳上皇の崩御後に遺体を清水に浸していたら神光発して創建「てんのうさん」
[住所]香川県坂出市西庄町1719
[電話]0877-46-5966

白峰宮(しらみねぐう)は、香川県坂出市西庄町にある神社。近代社格では県社さぬき十五社の9番。明ノ宮(あかりのみや)、通称は「天皇さん(てんのうさん)」。参拝すれば、御朱印を頂ける。

保元の乱(1156年)によって讃岐国へ配流された崇徳上皇は、長寛2年(1164年)に崩御するまでの9年間を讃岐で過ごした。

上皇の崩御後、遺体を当地の清水(八十蘇場の清水)に浸しておいたところ神光が輝いたことから、二条天皇の宣旨を受け長寛2年(1164年)に当宮が造営された。

御祭神は崇徳天皇。後嵯峨天皇(在位:1242年-1246年)の時代には荘園などが施入されている。

江戸時代には崇徳天皇社野沢井宮・崇徳天皇明の宮などと呼ばれ、金華山妙成就寺摩尼珠院と一体の存在として四国八十八箇所の七十九番札所であった。

摩尼珠院は空海(弘法大師)の創建と伝えられ、崇徳上皇もよく訪れたという。当宮が創建されてからはその別当となり、天皇にゆかりの深い寺ということから「天皇寺」と称するようになった。

しかし、明治の神仏分離で当宮は現社号となり、摩尼珠院は廃寺とされたため、筆頭末寺の高照院がその跡に移転し、天皇寺を再興して札所を引き継いだ。

現在、白峰宮の鳥居から社殿に向かう参道の両脇に天皇寺高照院の境内がある。樹齢約500年とみられるクスノキが境内に聳え、御神木として崇められている。「香川の保存木」にも指定されている。

例祭は10月第1日曜日。江尻太鼓台、庄太鼓台、別宮太鼓台、醍醐北太鼓台、原獅子台などの山車が出る。

崇徳上皇の陵である白峯御陵(白峰山陵)と、それに隣接する白峯寺とは少し距離が離れている。

白峯宮と呼ばれたことのある京都市上京区の白峯神宮は、当宮の御分霊というよりは、白峯御陵からの御神霊の勧請。

崇徳上皇に関連する神社として他に、青海神社鼓岡神社高家神社天皇神社などがある。

【ご利益】
諸願成就
白峰宮 - 崇徳上皇の崩御後に遺体を清水に浸していたら神光発して創建「てんのうさん」
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白峰宮の御朱印