早馬山山頂に奥宮、早馬山を望む入り江に里宮が鎮座する鎌倉期創建の古社
[住所]宮城県気仙沼市唐桑町宿浦75
[電話]0226-32-2321

早馬神社(はやまじんじゃ)は、宮城県気仙沼市唐桑町にある神社。早馬山山頂に奥宮があり、早馬山を望むリアスの入り江に里宮が鎮座する。御祭神は倉稲魂命。参拝すれば、御朱印を頂ける。

建保5年(1217年)、鎌倉若宮の別当だった梶原専光坊僧正景實(かげざね、梶原平三景時の兄)は、正治元年(1199年)の源頼朝の死、これを追うかのような梶原一族の没落、また和田・畠山氏が滅んで行くのを見て世を憂い、鎌倉を離脱、蝦夷千島を目指して下り、その途中の当町石浜にたどり着いた。

住まいの脇に社を建て、源頼朝、梶原景時、梶原景季の御影を安置し、一族の冥福を祈り、菩提を弔う梶原神社を創建して祀った。

後に、一族の梶原三郎兵衛尉景茂の子である第2代大和守景永は、景實僧正の後を慕ってこの地に至り、景實の猶子(養子)となった。景永は唐桑のために神職となり、早馬大権現別当として早馬山頂に奥宮を建立した。

正慶元年(1332年)、第5代大和守慶永の時、紀州熊野本宮より勧請し社殿を新たに建立。以後、数度の建て替えが行われる。里宮は津波で石浜より明戸と移り、江戸期初頭、現拝殿が鎮座する宿浦へ遷座する。

中世より本山派修験として京都聖護院より良厳院を授かる。仙台藩時代には伊達家の祈祷師として仕え九曜紋を授かる。明治の初め、早馬大権現から現社号に改め現在に至る。

平成23年(2011年)3月11日の東日本大震災では、海抜12メートルの高台に位置する当社にも15メートルの大津波が襲い、拝殿・社務所・宮司宅が約2.5メートル浸水。その後1年かけて修復された。

例祭は9月19日。10月第1日曜日は神幸祭で、神輿渡御、船祭り、献膳祭、打囃子、稚児行列、道中手踊りが執り行われる。1月10日-20日には日篭がある。

境内社に、不動尊神社・金刀比羅神社・天照皇大神・若木神社・祖霊社がある。兼務社に八雲神社(越路、天王山頂)がある。

各種授与品があるが、中でも勝守や左馬守が有名で、遠方送付も行っている。馬の字が逆に書いてある「左馬」は古来より福を招く、目出たい商売繁盛の守り駒として珍重されている。

【ご利益】
勝運・必勝祈願、商売繁盛、開運招福
早馬神社 - 早馬山山頂に奥宮、早馬山を望む入り江に里宮が鎮座する鎌倉期創建の古社
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早馬神社の御朱印