6年ごと丑年と未年に行われる千葉4市9神社が参加する安産大祭
下総三山の七年祭り - 6年ごと丑年と未年に行われる千葉4市9神社が参加する安産大祭
下総三山の七年祭り(しもうさみやまのしちねんまつり)とは、日本の千葉県船橋市三山にある二宮神社を中心として、4市9神社が参加する、丑年と未年にあたる年に開催される大祭である。数え7年目ごと、つまり6年ごとに行われる。

起源には諸説ある。左大臣藤原時平の子孫が久々田(習志野市津田沼)に流れ着き、深山(三山)に住み着いた後、二宮神社の神主になり、また、高津には時平の娘が住み着いたことを契機とするもの。

あるいはより信ぴょう性が高いものとして、室町時代に馬加城主千葉康胤が奥方の出産に際し、二宮・子安・子守・三代王の神主に命じ、馬加村(現 幕張)の磯辺にて安産祈願の祭礼を行い、無事男子を出産することができたことにより、定着したもの。

どちらにしても数百年以上の歴史がある、県指定無形民俗文化財である。

現在、開催年の9月の小祭は二宮神社だけで行われ、かつては湯立ての神事で大祭の日を占った。その後の大祭(11月上旬)は、1日目の夜に習志野市鷺沼で禊式、2日目は安産御礼大祭、3日目未明に千葉市幕張で磯出祭が行われる。

特に安産御礼大祭における神揃場で9神社の神輿の集合と、その後に二宮神社に挨拶のため神輿が昇殿する場面の勇壮さで知られる。

どちらにしろ、安産が中心の祭典だが、安産御礼が先で、安産祈願が後というのが特徴で、「三山の祭りは後が先」と呼ばれる。

神輿は9神社だが、屋台も含め、参加するのは実際、時平神社が時平神社四社のうち二社が参加するので10神社(時平神社四社のもう一社も補助で参加する)になり、各社にはそれぞれ役割が定められているのも特徴。

2015年に行われたため、次回は2021年となる。

二宮神社(船橋市)

二宮神社(船橋市) - 下総国二宮、創建1200年の古社は現在、嵐ファン聖地の一つ
[住所]船橋市三山5丁目20-1
[電話]047-472-1213

子安神社(千葉市畑町)

子安神社(千葉市畑町) - 岩田帯を代々の皇太子妃に献上、平安初期創祀、安産の守護神
[住所]千葉市花見川区畑町2093
[電話]043-271-7652

子守 子守神社(千葉市)

子守神社(千葉市) - 9月例大祭の神輿の幕張担ぎの勇壮さで知られる、七年祭参加の一社
[住所]千葉市花見川区幕張町2-990
[電話]043-272-1351

産婆 三代王神社

三代王神社 - 鎌倉時代からの崇敬、下総三山の七年祭り当初から参加、伝統の神楽伝わる
[住所]千葉市花見川区武石町1-4
[電話]043-271-8376

叔父 菊田神社

菊田神社 - 3月の「あんば様」が有名な、海路で関西から渡って来た人々が多い地域の社
[住所]習志野市津田沼3-2-5
[電話]047-472-4125

叔母 大原大宮神社

大原大宮神社 - 安土桃山期に現在地に遷座、夫婦2柱を祀る縁結びで有名な実籾村の産土神
[住所]習志野市実籾1-30-1
[電話]047-472-8424

長男 時平神社(大和田)

時平神社(大和田) - 江戸初期創建、社殿三方の壁面に見事な彫り物がある時平神社四社
[住所]八千代市大和田793 大和田公民館隣
[電話]-

長男 時平神社(萱田町)

時平神社(萱田町) - 江戸初期創建の時平神社四社の一社で下総三山の七年祭りの一社
[住所]八千代市萱田町947 萱田町公会堂隣
[電話]-

高津比咩神社

高津比咩神社 - 道真に祟り殺された? 時平の娘が移り住み、父と道真の菩提を弔った地
[住所]八千代市高津字宮ノ前294
[電話]047-459-4586

末息子 八王子神社(船橋市)

八王子神社(船橋市) - 古和釜・坪井の鎮守、平安初期創建の古社、社号と祭神の不一致
[住所]船橋市古和釜161
[電話]-

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