3月の「あんば様」が有名な、海路で関西から渡って来た人々が多い地域の社
[住所]千葉県習志野市津田沼3-2-5
[電話]047-472-4125

菊田神社(きくたじんじゃ)は、千葉県習志野市津田沼にある神社。近代社格では村社。下総三山の七年祭りに参加する一社で、役割は叔父。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は大己貴大神と藤原時平命。藤原時平については、この地にたどり着いた藤原師経、藤原師長によって合祀されたと伝わる。

弘仁年間(810年-824年)頃に創建されたと伝えられ、古くは久々田大明神と称された。 宝暦年間(1751年-1763年)には名を菊田大明神と改称した。

大正元年(1912年)11月、近隣区内の金刀比羅神社等六社を境内社として合祀。昭和53年(1978年)10月、千葉県神社庁より「顕彰規範神社」に指定された。

例祭は10月19日。3月15日に近い日曜日に行われる民間信仰行事「あんば様(あんばさま)」が有名。正しくは「阿波様」。明治期に天然痘(ほうそう)流行を防ぐために始まったと言われている。

「あんばーおーせー大明神、悪魔を払ってよーいやせ」と唱えながら地区内を神輿渡御する。「アンバ大杉信仰」は、江戸で享保期に流行した流行神で、常陸国阿波村の大杉明神の御札が伝染病に効くということから始まった。

当社の敷地内にある池の水源は三山の二宮神社と言われている。この地域は低地で中世は海が近く、流罪に処せられた藤原師経、藤原師長ら一党が、当社の池周辺の入江に上陸したという伝説も残されている。

古墳時代は海岸線が今の陸地に近かったため、この入り江が船着き場だったのではないかとの指摘もある。なお、習志野市周辺の村落に住んでいる人々は、海路で関西方面から来たという伝承の残る旧家が多く存在する。

また、八千代市には時平を祀る時平神社四社があり、時平の娘が移り住んだといわれる地には高津比咩神社がある。

安政5年(1858年)6月建立の鳥居は東日本大震災によって倒壊し、平成23年(2011年)12月に再建された。旧鳥居の一部は境内に陳列されている。

【ご利益】
縁結び、厄難除、安産、商売繁盛(公式HP
菊田神社 - 3月の「あんば様」が有名な、海路で関西から渡って来た人々が多い地域の社
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菊田神社の御朱印