北条時頼が銭を洗って一族繁栄を願ったのが由来、鎌倉の観光地
[住所]神奈川県鎌倉市佐助2-25-16
[電話]0467-25-1081

銭洗弁財天宇賀福神社(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)は、神奈川県鎌倉市佐助にある神社。銭洗弁財天、銭洗弁天、宇賀福神社とも。駐車場は無料だが、ただし土曜日・日曜日と巳の日は進入禁止(要事前確認)。参拝すれば、御朱印を頂ける。

四方を急峻な崖で囲まれており、入り口は隧道になっている。第二次世界大戦の頃まではこの隧道はなく、現在「裏参道」と呼ばれる南側の細い参道が本来の入口であった。

源頼朝が、巳年である文治元年(1185年)の巳の月(旧暦4月)巳の日に見た霊夢に従い、佐助ヶ谷の岩壁に湧く霊水を見つけ、そこに洞を穿ち、社を建てて宇賀神を祀ったと伝えられる。

同じく巳年の正嘉元年(1257年)に、北条時頼がこの霊水で銭を洗って一族繁栄を祈ったのが銭洗の始まりだといわれる。

宇賀神と弁財天が神仏習合して弁財天と呼ばれ、扇ヶ谷の相馬天王の末社だった。明治時代の神仏分離により、相馬天王は八坂大神と改称、当社も御祭神を市杵島姫命とし、昭和45年(1970年)には末社から独立した。

市杵島姫命が本宮で祀られ、本宮の横の洞窟が奥宮。湧き出る清水は銭洗水(ぜにあらいみず)と呼ばれ、鎌倉五名水に数えられている。

洞内には宇賀神と弁財天が祀られ、銭洗い用のざるが用意されており、参拝者はざるに硬貨や紙幣を入れて銭洗水で洗う。クレジットカードなども洗える。

その後、ハンカチかタオルなどで拭き取る。当社で洗った金銭は後日、何倍にもなる、といわれている。成功譚は枚挙にいとまがない。そのため、鎌倉有数の観光スポットとなっている。

ただ、物欲を優先しすぎて、本質の心身を清めるという心がけを忘れると、ご利益は生じないともされる。

例祭は4月初巳日、9月白露巳日。巳日に縁日がある。1月初巳日は銭洗弁天祭。境内社に上之水神社、下之水神社、七福神社がある。

当社の名物の一つとして「願いかなう茄子守」(ナスの御守り)が売られている。古来より茄子は縁起物とされ、物事を成す、成就するといわれる。この御守りはももいろクローバーZの高城れにが愛用していることでも知られている。

【ご利益】
金運、出世開運、商売繁盛
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銭洗弁財天宇賀福神社の御朱印