崇神朝の創建で玉置山の山頂近くに鎮座、熊野三山の奥の院で世界遺産の一つ
[住所]奈良県吉野郡十津川村玉置川
[電話]0746-64-0500

玉置神社(たまきじんじゃ)は、奈良県吉野郡十津川村にある神社。ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する登録資産「大峯奥駈道」の一つ。参拝すれば、御朱印を頂ける。

近代社格では郷社。大峰山系の霊山の一つである玉置山の山頂直下の9合目に位置し、大峯奥駈道の靡の一つ。

御祭神は国常立尊伊弉諾尊伊弉冊尊天照大御神神日本磐余彦尊

初代神武天皇が十種神宝を鎮めて武運を祈願したともされ、社伝『玉置山縁起』によれば、第10代崇神天皇によってその61年に、熊野本宮(和歌山県田辺市本宮町)とともに創建された。

王城火防鎮護と悪魔退散のため早玉神を奉祀したという。古来より十津川郷の鎮守であった。

玉置山山頂近くに露頭する玉石を御神体とする末社玉石社(大巳貴命)を玉置の称の由来とし、地主神または奥社とされる。当社そのものも熊野三山の奥の院と称する。

鎌倉時代の寺社縁起『諸山縁起』に「玉木宿」とあるほか、『金峯山本縁起』に挙げられる百二十宿の中に「玉水宿」の名で記され、室町時代には入峯の宿となった。

大峯・金峯・熊野を結節する要地として順峯・逆峯のいずれの大峯奥駈行においても重視された。江戸時代の聖護院門跡の大峯奥駈行においては峯中結願所として終点になった。

玉置山山頂から南東方向に派生する尾根上を約1.5キロメートル行ったところに、宝冠の森がある。峯中路から外れているにも関わらず、今日まで大峯奥駈行における拝礼が続けられている。

国の重要文化財に、「応保三年癸未三月三日甲午」(1163年)の銘がある梵鐘、文化元年(1804年)に建立された社務所及び台所がある。

樹齢3000年といわれる神代杉の他、杉の巨樹群が県指定天然記念物。

例祭は10月24日。三柱社例祭が3月初午の日にあり、初午祭。

摂社に三柱神社がある。御祭神は、倉稲魂神、天御柱神(あめのみはしらのかみ)、国御柱神 (くにのみはしらのかみ)。後二柱は龍田大社の御祭神と同神。

出雲大社玉置教会がある。明治維新の際、十津川郷中すべて廃寺され、全村民が大社教に属したことから、その総元締めとして設立された。例祭は5月14日。

なお、当社は進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。

【ご利益】
リフレッシュ、身体壮健、平安安寧
玉置神社 - 崇神朝の創建で玉置山の山頂近くに鎮座、熊野三山の奥の院で世界遺産の一つ
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