牡鹿半島東南端に相対する太平洋上の孤島に鎮座する鉱山の神
[住所]宮城県石巻市鮎川浜金華山5
[電話]0225-45-2301

黄金山神社(こがねやまじんじゃ)は、宮城県石巻市の牡鹿半島東南端に相対する太平洋上の孤島、金華山に鎮座する神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「黄金山神社(陸奥国・小田郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社、現在は神社本庁の別表神社

金華山の西斜面中腹に西面して鎮座するが、金華山全島を神域とし、神社と金華山という島・山がほぼ同義に用いられる場合があり、金華山神社、金華山黄金山神社とも。

近代以前は弁財天(弁天)を祀る金華山大金寺という女人禁制の修験の真言宗寺院で、広島県の厳島神社などとともに日本の五弁天の一つに数えられる。

また、霊場として山形県の出羽三山、青森県の恐山に並ぶ「東奥三霊場」に数えられた。

御祭神は、鉱山の神である金山毘古神金山毘売神と、日本の神の総称としての天地の八百万神。

社伝によれば、天平勝宝2年(750年)に創祀。天平21年(749年)2月、陸奥国から日本初となる金産出の報せとその金がもたらされた。東大寺毘盧遮那仏(所謂奈良の大仏)の建立に寄与し、創建。
天皇の 御代栄えむと 東なる 陸奥山に 金花咲く
日本初の産金を祝して大伴家持が詠んだ上記の歌にちなんで、島名が金華山と命名されたとも。

弁財天については、金華山の太平洋岸に漂着した天女を金華山の山頂と麓とに祀り、麓を弁財天堂(大金寺)、山頂を竜蔵権現(現 大海祇神社)と称したとも伝えられる。

式内社として比定されていたが、江戸時代、文化10年(1813年)に伊勢国の国学者沖安海が天平産金の故地は現宮城県遠田郡涌谷町で、小金神明社が式内社「黄金山神社」と査定して再興。

つまり現在の涌谷町にある黄金山神社

社伝によれば、永万から仁安の頃(12世紀中頃)に藤原秀衡によって大金寺を始めとする48の坊(堂塔)の建立と寺領1000石の寄進がなされた。

藤原氏の滅亡後、石巻城城主葛西清重により堂塔は18坊に寺領は500石に減じられたが、その保護を受けて寺運を盛んにしたという。

戦国時代に戦乱によって衰微し、天正年間(1573年-1593年)には兵火に罹って全坊を悉く焼失した。

しかし、文禄2年(1593年)に下野国岩倉の出で日光山(輪王寺)の僧正でもあったという修験僧、成蔵坊長俊によって再興された。

江戸時代には仙台藩藩主の伊達家の崇敬を受けて一山(島)が除地とされて堂塔も再建されたと伝えられ、本末制度下において醍醐三宝院を本山とする当山派の修験寺院に位置付けられ、興隆した。

しかし、文化10年(1813年)に火災に遭って再び全山が灰燼に帰し、伊達家の援助により堂塔は旧観通りに再建されたが、この際に一切の古記録が失われている。

明治維新後の神仏判然令を受け、明治2年(1869年)に大金寺を廃して現社号を名乗り、大金寺の別当は還俗して奥海姓を称する神職となり、明治7年(1874年)6月に県社に列格した。

明治30年(1897年)2月に火災で御神体や神輿など以外、境内樹林を含めて三度目の全焼に遭った。大正5年(1916年)の拝殿竣工を皮切りに漸次再建されたものが現社殿である。

平成23年(2011年)3月11日の東日本大震災、同年9月21日の台風15号により、当社は甚大な被害を受けた。現在も、その全面的な立て直し、また震災前から懸案の島内緑化などを含め、復興が現在進行形で進む。

例祭は9月25日。5月初巳の日から7日間にわたって斎行される初巳大祭がある。近代以前の弁財天信仰を継受したもので、弁財天の神使が蛇(巳)であることにちなむ祭儀。

島内には野生のニホンジカが生息し、神使とされているが、その発情期である10月の第1、第2日曜日に、参拝者に危害を加えないよう鹿の角切り行事祭が行われる。

拝殿前に建つ常夜燈は明治25年(1892年)と明治27年(1894年)に奉納された一対の青銅製灯籠で、高さは4.8メートル。金刀比羅宮(香川県)、山寺立石寺(山形県)のものと共に「日本三大灯籠」とされる。

境内社には山頂の大海祇神社の他、樁神社(かなぐいじんじゃ)、濱神社などがある。

弁財天信仰の近世期もそうだが、現在も縁起の良い名前を持つ神社として、商売繁盛や開運招福といったご利益を願う参拝者や観光客で賑わっている。

なお、式内社「黄金山神社」の他、当社は陸奥國牡鹿郡の式内社「大島神社」「計仙麻神社」に比定される場合がある。式内社「大島神社」の論社は他に、石巻市住吉町の大嶋神社がある。

式内社「計仙麻神社」の論社は他に、気仙沼市魚町の五十鈴神社境内にある龍神社、石巻市北村の朝日山計仙麻神社、気仙沼市後九条の羽黒神社、本吉郡南三陸町歌津の計仙麻大嶋神社がある。

【ご利益】
金運、財運、商売繁盛、開運招福など(公式HP
黄金山神社(石巻市) - 牡鹿半島東南端に相対する太平洋上の孤島に鎮座する鉱山の神
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黄金山神社(石巻市)の御朱印