雄略朝に人質として献上された百済の王族を祀り、今はスサノヲ祀る古社
[住所]大阪府羽曳野市飛鳥1023
[電話]-

飛鳥戸神社(あすかべじんじゃ)は、大阪府羽曳野市にある神社。竹内街道から飛鳥の集落に抜ける丘陵上にある。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 安宿郡「飛鳥戸神社」に比定される式内社(名神大社・月次新嘗)。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

現在は素盞嗚命が御祭神となっている。これは、江戸時代に牛頭天王が御祭神となっていたため、神仏分離の際に素盞嗚命に改めたものである。

当地は5世紀に渡来した百済王族・昆伎王(こんきおう、?-477年)の子孫である飛鳥戸造(あすかべのみやつこ)氏族の居住地であり、『新撰姓氏録』では、当社の御祭神は昆伎王であるとしている。

『日本書紀』によると、昆伎王は第21代雄略天皇5年(461年)、日本に人質として献上された。『三国史記』の百済本紀には熊津時代の初めに百済で没したとあり、昆伎自身は帰国したようだ。

その子孫が日本に残留したようで、付近にある新宮古墳群(横穴式石室)、通称「飛鳥千塚」と呼ばれる群集墳は飛鳥造氏族の墓域とされる。

『河内国式神私考』では「安宿王」、『河内国式内社目録稿本』では「百濟氏祖神 俗称少名彦命」、『神社要録』では「百済氏祖神 名詳ならず」と記している。

創建の年代は不詳であるが、奈良時代よりも前とみられる。国史の初見は『日本三代実録』貞観元年(859年)8月13日条、正四位下の神階を授けるという記述。

江戸時代までは神宮寺として行基が開基した常林寺があり、聖武天皇の勅願所とされた。明治初年に村社に列格したが、明治41年(1908年)に近隣の八幡神社(現 壺井八幡宮)に合祀された。

昭和27年(1952年)に分祀され、旧社地の近くに再建された。例祭は10月17日。

【ご利益】
厄祓い、子孫繁栄、家内安全
飛鳥戸神社 - 雄略朝に人質として献上された百済の王族を祀り、今はスサノヲ祀る古社
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