巨大な神南備と磐座、地名の由来となる霊泉、皇居の御門を守護する神
[住所]兵庫県篠山市福井1170
[電話]079-552-3380 - 篠山観光案内所

櫛石窓神社(くしいわまどじんじゃ)は、兵庫県篠山市福井にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「櫛石窓神社二座(丹波国・多紀郡)」に比定される式内社(名神大社)。丹波国近代社格では県社

主祭神は櫛石窓命(くしいわまどのみこと)。豊石窓命(とよいわまどのみこと)と大宮比売命(おおみやひめのみこと)を配祀する。

『古事記』に天石門別神のまたの名として、「櫛石窓神・豊石窓神」とあり、「御門の神である」としている。

『古語拾遺』には、天照大神が岩戸から新殿に遷座した後「豊磐間戸命と櫛磐間戸命の二神に殿の門を守衛させた」とあり、「両神は天太玉命の子である」としている。

『延喜式神名帳』では他に、宮中の神祇官西院において「御門巫祭神八座」として、櫛石窓神・豊石窓神が四面の門に各一座ずつ祀られている。

江戸時代の『神名帳考証』では、内裏の各門の上に祀られた櫛石窓神・豊石窓神の本社は、丹波国の当社であるとしている。

大宮比売命は当社では女宮神としており、丹波国二宮・大宮売神社の御祭神と同一と考えられ、時に天宇受売命(天鈿女命)と同一視される。

当社の文献上の初見は『新抄格勅符抄』大同元年(806年)で、丹波国の櫛石窓神に神封5戸が充てられている。中世には「大芋社」と見える。

応仁の乱の後に度々戦火に遭い、永禄10年(1567年)に再建された。しかし天正年間(1573年-1592年)に明智光秀の兵火で全焼し、社領もほとんど没収されたという。

近世の造営を伝える棟札には、寛文3年(1663年)の本殿造営時、安永4年(1775年)の拝殿造営時のものがある。近世には「櫛岩窓大明神」と呼ばれ、「大宮寺」という神宮寺もあった。

明治6年(1873年)、村社に列し、明治37年(1904年)に県社に昇格した。例祭は4月29日。神輿の巡行がある他、女の子たちによる巫女踊りの奉納がある。

社殿のそばには「福井」と呼ばれる霊泉があり、付近の地名の由来ともなっている。

社殿後方には「宮山」と呼ばれる高さ約30メートルの丘が神南備としてあり、その頂上付近には「霊岩(みたまいわ)」という磐座が残り、磐座信仰から発展した当社の代名詞となっている。

摂末社に、稲荷神社・福井村地神合祀殿・火雷大明神がある。

木造櫛岩窓命坐像・木造豊岩窓命坐像(彫刻)と木造大宮比売命坐像(彫刻)が国の重要文化財に指定されている。

いずれも平安時代中期から末期の造像と考えられ、現存するものとしては最古の部類に入る。前者については、1981年12月から1982年4月までの間、盗難に遭った。

【ご利益】
災厄を追い払い皇居の御門を守護する神と女宮神
櫛石窓神社 - 巨大な神南備と磐座、地名の由来となる霊泉、皇居の御門を守護する神
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『延喜式神名帳』神祇官西院23坐の主な関連社
御巫等祭神八座……大宮売神社(京都府京丹後市)
座摩巫祭神五座……坐摩神社(大阪市中央区)
御門巫祭神八座櫛石窓神社(兵庫県篠山市)
生嶋巫祭神二座……生國魂神社(大阪市天王寺区)