網走の“弁天様”、明治末期に正式に分霊奉迎も、昭和期には県社に列格
[住所]北海道網走市桂町2-1-1
[電話]0152-43-3355

網走神社(あばしりじんじゃ)は、北海道網走市にある神社。近代社格では県社。現在は北見国一宮(北見一宮、北見一之宮)などとも呼ばれる北海道の一宮の一つ。参拝すれば、御朱印を頂ける。

市杵島姫命田心姫命湍津姫命宗像三女神を祀り、一般に弁天様と呼ばれる。他に天照大神を配祀する。例祭は8月15日。

文化9年(1812年)、近江出身の藤野四郎兵衛が網走川の河口に弁財天を祀る小祠を作り、漁場の鎮守としたのに始まると伝える。

明治時代、網走に移住した人々が村落を形成し、藤野家に請うて弁財天社を譲り受け、この地方の鎮守社・氏神とした。

数度の遷座の後、明治41年(1908年)に現在地に社殿を造営し、正式に広島県廿日市市の厳島神社の分霊を奉迎して公認の神社(無格社)となった。

これ以降、北見国一宮として崇敬を受けるようになる。大正12年(1923年)に郷社に昇格し、昭和4年(1929年)、本殿以下の大造営を行い、昭和9年(1932年)に県社に昇格した。

境内社に網走護国神社があり、網走支庁出身の護国の英霊705柱を祀る。昭和56年(1981年)、かつて市内7箇所に祀られ、戦後は放置されていた七福神が網走護国神社に合祀され、境内に七福神像が復元されている。

社宝として、「乃木将軍御真筆」「相州住行光作短刀」がある他、文政年間(1818年-1831年)から明治初年にかけての扁額十数面がある。

【ご利益】
福寿円満、海上守護
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