大宮氷川含むさいたま市の氷川神社三社、意味深のその配置に何が?
見沼周辺の氷川三社 - 大宮氷川含むさいたま市の氷川神社三社、意味深のその配置に何が?
見沼周辺の氷川三社(みぬましゅうへんのひかわさんしゃ)とは、埼玉県さいたま市に鎮座する氷川神社三社の総称で、この三社は近世まで一体となって広大な神域を有す一つの氷川神社となって機能していた可能性が指摘されている。

元の見沼付近に位置するこの三社はある直線上に綺麗に鎮座する。太陽は夏至に西北西の氷川神社に沈み、冬至には東南東の氷川女体神社から昇るという、極めて意図的な配置。

また、三社は男体社・女体社・氷王子社(簸王子社)とも呼ばれ、これに呼応した御祭神として、夫スサノヲ、妻クシナダ、子(孫、あるいは子孫)オオクニヌシを祀っている。

これらから、三社で一体の大・氷川神社ともいうべきものを形成して、見沼を神池「御沼」とする広大な神域を有していたとする説がある。

何にせよ、大宮氷川神社は極めて特殊だ。明治天皇が東京に来て初めて参拝した神社であり、近代における勅祭社第一号となり、今でも伊勢の神宮(伊勢神宮)などごくわずかしかない四方拝で遥拝される神社だ。

これから武蔵国を拠点とするのだからその一宮を重視したもの、と、通常言われるが、明らかにそれだけではないだろう。そもそも大宮氷川神社は、その立地からして、考え抜かれた場所に鎮座している。

そして、この意味深な氷川三社。などなど、多くの謎がある。戸矢学『富士山、2200年の秘密 なぜ日本最大の霊山は古事記に無視されたのか』などでも触れられている。

男体社 氷川神社

氷川神社 - 大宮に鎮座する総本社、武蔵国一宮or三宮? 四方拝で遥拝される一社
[説明]四方拝で遥拝される、大宮総本社
[社格]名神 - 武州六社 - 勅祭社 - 四方拝 - 官大 - 別表 - 初詣
[住所]さいたま市大宮区高鼻町1-407
[電話]048-641-0137

女体社 氷川女体神社

氷川女体神社 - 「男体」大宮氷川神社スサノヲの妻クシナダを祀る「三室の氷川神社」
[説明]妻クシナダを祀る「三室の氷川神社」
[社格]式内社 - 郷社
[住所]さいたま市緑区宮本2-17-1
[電話]048-874-6054

氷王子社 中山神社(さいたま市)

中山神社(さいたま市) - 「男・女体」に対して子孫を祀る中氷川神社、鎮火祭が有名
[説明]子孫祀る中氷川神社、鎮火祭が有名
[社格]村社
[住所]いたま市見沼区中川145-65
[電話]048-686-3567

【関連記事】
神社いろいろ - 社格や形式などで神社を分類したまとめ - 神社めぐり全国編
武蔵三氷川 - 氷川信仰の根源? 大宮氷川と、所沢の中氷川、奥多摩の奥氷川の三神社
江戸七氷川とは? - 江戸期に信仰を集めた、江戸にある氷川神社七社 江戸のスサノヲ信仰
埼玉県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、埼玉県に鎮座している神社の一覧