姉川合戦に勝利した織田信長が金灯籠を奉献した古社、5月8日は底樋祭を執行
上坂神社(滋賀県長浜市東上坂町1302)
[住所]滋賀県長浜市東上坂町1302
[電話]0749-63-8943

上坂神社(こうさかじんじゃ)は、滋賀県長浜市東上坂町にある神社。近代社格では県社。御祭神は素盞嗚命。神紋は大瓜五葉。御朱印の有無は不明。

社伝によると、第7代孝霊天皇25年に創建されたと伝わる。上坂田郷の惣社である。『日本三代実録』に貞観17年12月5日(876年)に従五位下を授かった「坂神」に相当するとされる国史見在社

ただし、「坂神」は大津市の関蝉丸神社とする説もある。

鎌倉、室町の時代には、京極氏の崇敬が深く、社殿の造営、神田の寄進が確認されている。

元亀元年(1570年)、織田信長は姉川合戦に勝利し、神恩に感謝して金灯籠を奉献した。また天正2年(1574年)には、豊臣秀吉社領十二石を寄進して報賽の誠を捧げた。

明治9年(1876年)に村社に列し、大正12年(1923年)に県社に昇格した。

例祭は4月20日。5月8日には底樋祭がある。

底樋祭は、昔、当地方の用水は、姉川に底樋を設けて水を引いており、関係した地域は広範であるが、上部六町内の会長が当社に集合して、底樋水門の点検など恒例の行事を行った後、神前において感謝の祭りを斎行するもの。

現在最新の設備によつて用水の確保はできてはいるが、この祭りを通してますます農耕に励むことを念願しているという。

境内社に流岡神社がある。

【ご利益】
水利・灌漑用水、五穀豊穣・商売繁盛、戦勝・武運長久
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