平安初期に伊勢外宮を勧請、5年ごとの神事がある国史見在社
山田神社(山口県大島郡周防大島町大字外入1567)
[住所]山口県大島郡周防大島町大字外入1567
[電話]0820-78-0143

山田神社(やまだじんじゃ)は、山口県大島郡周防大島町にある神社。御祭神は、主祭神が豊受皇大神で、伊弉諾尊伊弉冉尊田心姫命を配祀する。御朱印の有無は不明。

平安時代の仁和2年(886年)、五穀の豊饒・悪疫の退除を祈るため、伊勢国山田に鎮座する伊勢の神宮(伊勢神宮)の豊受大神宮(外宮)を勧請し、その地名をとって山田権前と称した。相殿神はその後室町時代の寛正3年(1462年)の勧請と伝わる。

山田権前については、『日本三代実録』元慶2年(878年)6月23日に「周防国正六位上赤田神山田神并授従五位下」とある。当社はこれに比定される国史見在社。ただし、他の論社として、都濃郡、現在の周南市鹿野にある二所山田神社がある。

東和町長崎出身の民俗学者宮本常一は、この時期に山口県内で昇格した神社がいずれも海岸近くに鎮座しており、海賊退治と関係があるとして、海に近い当社が『日本三代実録』にある「山田神」であるとしている。

また、近藤清石はその著『山口県風土誌』において、二つの山田神を比べ、決め手はなく、定説もないとしながらも、私見として当社を推している。

いずれにしても、平安初期から1000年以上にわたって、外入鎮守の神、産土の神として祀られ、村人の崇敬を集めてきたことは間違いない。

明治に入り、現社号に改称した。例祭は10月。子供神輿や女性神輿も出る。

5年ごとに斎行される式年祭神舞と呼ばれる湯立神事がある。古くから子、辰、申の年に行うとされる。

古い御札や御守の御神霊にもとの御社に帰り鎮まっていただき、その御札や御守をお焚き上げし、その火で湯立神事を行ない、その湯をもって参拝者一同を祓い清める。

【ご利益】
地域の平穏、家内安全、子育て、夫婦和合
山田神社(周防大島町) - 平安初期に伊勢外宮を勧請、5年ごとの神事がある国史見在社
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