双円墳の手前に鎮座する、辻占(つじうら)総本社で、日本三稲荷
[住所]大阪府東大阪市瓢箪山町8-1
[電話]072-981-2153

瓢箪山稲荷神社(ひょうたんやまいなりじんじゃ)は、大阪府東大阪市瓢箪山町にある神社。瓢山稲荷神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。各種お守が充実している。

日本三大稲荷(日本三稲荷)の一つともされる。当社では、当社自身の他、京都の伏見稲荷大社、愛知の豊川稲荷妙厳寺を日本三大稲荷としている。

神社本殿の背後にある小丘は、通称「瓢箪山古墳」と呼ばれる、古墳時代後期・6世紀末ごろに作られた双円墳で、山畑古墳群の中で最大・最古のもの。

そのヒョウタンに似た形状から、古墳および一帯の地名が「瓢箪山」と呼ばれるようになった。

創建は天正11年(1584年)。豊臣秀吉が大坂城築城にあたり、巽の方(大坂城の南東)三里の地に鎮護神として伏見桃山城から「ふくべ稲荷」を勧請したことが始り。

現在の本殿は、慶応2年(1866年)に建てられたものである。

御祭神は若宇迦乃賣命保食神、うけもちのかみ)、素盞嗚尊

また、辻占の総本社として知られる。「つじうら」であり、「つじうらない」ではない。

「つじうら」そのものは、通りすがりの人の言葉を占う、『万葉集』などの古典にも登場する、極めて古い起源の神事。当社のものは江戸期に起源がある。

明治時代初めごろに、当社宮司が「辻占」を改めて創始し、「淡路島かよふ千鳥の河内ひょうたん山恋の辻占」として日本全国に知られるようになった。

当社の場合、通りすがりの人の言葉ではなく、その人の性別・服装・持物、同行の人の有無、その人が向かった方角などから吉凶を判断する。

まず御籤で1-3の数字を出し、鳥居の前に立って、例えば御籤で2が出れば2番目に通った人の姿などを記録する。その内容を元に宮司が神意を伺う。現在、1回3000円前後。

境内社に、戸川神社(本殿裏側の墳丘上に鎮座。保食大神)、三柱神社(拝殿北側。天照大神月夜見命・素盞嗚尊)、宮比神社(天宇受売命)、菅原神社(菅原道真)、水分神社(水分神)。

例祭は2月1日・初午の日。7月17日、18日に夏季大祭が行われる。

【ご利益】
商売繁盛、縁結び、方除け、厄除け
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瓢箪山稲荷神社の御朱印