奈良天理の石上神宮、新潟弥彦村の彌彦神社、島根大田の物部神社
鎮魂祭を伝承する社 - 奈良天理の石上神宮、新潟弥彦村の彌彦神社、島根大田の物部神社
鎮魂祭(ちんこんさい、みたましずめのまつり)とは、宮中で新嘗祭の前日に天皇の鎮魂を行う儀式である。宮中と同時か、多少前後する形で、古い形式のままこの儀式を伝えている神社が三社ある。

天皇に対して行う場合には特に「みたましずめ」「みたまふり」と言う。

鎮魂祭はかつては旧暦11月の2度目の寅の日に行われていた。太陽暦導入後は11月22日となる。この日は太陽の活力が最も弱くなる冬至の時期であり、太陽神アマテラスの子孫であるとされる天皇の魂の活力を高めるために行われた儀式とされる。

また、新嘗祭(または大嘗祭)という重大な祭事に臨む天皇の霊を強化する祭でもある。第二次世界大戦以後は皇后や皇太子夫妻に対しても行われている。
この三社が特に有名ではあるが、香取神社(東京都江東区亀戸)など、他の神社でも行われている。特に物部神社(大田市)では、この儀式を最重要視しており、公式サイトにおいて実施日の御神徳の特段の発揚を記載している。

石上神宮

石上神宮 - 古事記において最も頻出する神社は元祖・剣の神社、脈々と続く尊崇
[説明]元祖・剣の神社、脈々と続く尊崇
[社格]式内名神 - 二十二社 - 官幣大社別表 - 神宮号 - 国宝社殿伝来
[住所]天理市布留町384
[電話]0743-62-0900

彌彦神社

彌彦神社 - 御祭神はニギハヤヒの子、オオビコとの説も 武人から崇敬される越後国一宮
[説明]武人から崇敬される越後国一宮
[社格]式内名神 - 国幣中社別表 - 三彦山 - 初詣
[住所]西蒲原郡弥彦村弥彦2887−2
[電話]0256-94-2001

物部神社(大田市)

物部神社(大田市) - 鎮魂祭を行う、ニギハヤヒの子ウマシマジを祀る石見国一宮
[説明]ニギハヤヒの子、石見国一宮
[社格]式内 - 国幣小社別表
[住所]大田市川合町川合1545
[電話]0854-82-0644

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