第5代孝昭天皇の時代に、神武天皇生誕の地で創建された、パワースポット
[住所]宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田117
[電話]0984-42-1007

狭野神社(さのじんじゃ)は、宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田にある神社。霧島六社権現の一社で、近代社格では県社、現在は神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

第5代孝昭天皇の時代、初代神武天皇が誕生した地に創建されたと伝えられる。当社より西に1キロほどにある末社の皇子原神社が生誕地。

その後、数度にわたる霧島山の噴火により社殿の焼失と遷座を繰り返し、現在地に遷座したのは慶長15年(1610年)。この頃より薩摩藩主島津氏の崇敬を受け、社殿の改築・社領の寄進などが行われた。

明治6年(1873年)に県社に列格。明治31年(1898年)から、高木兼寛が宮崎神宮の大造営と同時に、神武天皇ゆかりの当社の社殿の改修も行った。

大正4年(1915年)に宮崎神宮の別宮に指定される。第二次大戦後に再び独立の神社となり、昭和51年(1976年)に神社本庁の別表神社に列格した。

御祭神は、神日本磐余彦天皇(神武天皇)を主祭神とし、吾平津姫命天津彦火瓊瓊杵尊木花開耶姫命彦火々出見尊豊玉姫尊鸕鶿草葺不合尊玉依姫命を配祀する。

社名は神武天皇の幼名「狭野尊」にちなむもの。主祭神は当社から現在の皇宮神社に移ったという。また、東遷は立磐神社から。

直線の参道では日本で一番長いといわれる参道沿いは美しい杉並木となっており、参拝前に歩くと心が清められる感じがすると言われ、パワースポットしても名高い。

当社の氏子が中心となり行われる祭祀に、2月18日の苗代田祭(ベブがハホ)、5月16日の御田植祭、12月第1土曜日の狭野神楽がある。

狭野神楽は、霧島東神社の祓川神楽とともに「高原の神舞」として国の重要無形民俗文化財に指定されている。

「狭野神社ブッポウソウ繁殖地」として、国の天然記念物に指定されている。なお、当社は進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。

例祭は10月23日。石川県能美市に同名神社があるが、関連は不明。

また、当社でも祀られている神武天皇の最初の妃である吾平津姫命を主祭神とする吾平津神社が日南市材木町にある。

【ご利益】
リフレッシュ、身体壮健、精力旺盛など
狭野神社 - 第五代孝昭天皇の時代に、神武天皇生誕の地で創建された、パワースポット
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霧島六社権現
霧島岑神社(霧島山中央六所権現)
霧島東神社(霧島東御在所両所権現)
霧島神宮(西御在所霧島六社権現)
東霧島神社(東霧島権現)
・狭野神社(狭野大権現)
・夷守神社(夷守六所権現、霧島岑神社に合祀される)
白鳥神社(えびの市)
狭野神社の御朱印